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パーフェクトブレイク

マイメガネ

メガネがぶっ壊れたー!

フレームにひびを見つけたのが水曜日。その日のうちに眼鏡屋に持っていくも、修理には数日かかるよう。
スペアメガネも無いので、今回は何もせずに帰宅。
そして木曜日。再び眼鏡屋に行き、新しい眼鏡を新調してもらう事に。日曜日に出来上がるので、それまではこの眼鏡で耐え切るつもりだったのですが・・・

木曜深夜。
勉強を終え、さあ寝ようと布団に潜り、フレームを無意識にパタンと折り曲げて、

その結果がこれだよ!

というわけで、授業を一日残してお亡くなりになった眼鏡。
スペアもまだ仕上がっていないので、仕方なく小学校の頃使っていた眼鏡を使用することに。

・・・黒板が見えねぇ・・・orz

この眼鏡、今の眼鏡よりも度は悪いわ傷だらけだわ小さいわ慣れないわでもー最悪。
そのうえ席は一番後ろ。黒板の字は霞がかってて、授業になんてならなかった・・・
救いは授業がこの日だけで休日に突入できた事かな。この眼鏡で一週間過ごせ、なんて言われたらねぇ。

今日には新しい眼鏡が届くので、この苦生活にもピリオドがうたれます。
あ~よかったよかった。
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蛙亀の歩 第五回 『フロッグスの新星』

 幻想郷リーグ四戦目は、フロッグスが大差で全パを下した。
 打っては主砲、神奈子が4打数4安打の大暴れ。また、下位打線だけで4点をもぎ取る等、文や勇儀の不調をカバーする活躍を見せた。
 投げてはそれほど注目されていなかったパルスィが完投。2本のホームランを浴びたものの被安打は4本。何よりも奪った三振は8個。この結果は誰も想像していなかっただろう。

■転機となったホームラン

 二回、カブレラに投じた内角のストレートは高く高く弾き返され、レフトスタンドに落ちた。
「初回、私は三人で抑えて、チームは先制した。これで波に乗ったところをあっさり打たれて……妬ましかったわ。私のボールは、あんなにも力が無いものなのかってね。けど、あのホームランで逆に力が抜けた。私らしい、いやらしい投球ができたと思う」
 直球との球速差44km/hのスローカーブを自在に操るピッチングを『いやらしい』と表現するパルスィ。相手からしてみれば、スピードのあるストレートや高速スライダーと逆に遅いパームやスローカーブが制球よく投げ込まれてくるのだ。遅い変化球で目を慣らされた後に直球を投じられれば、球速差に惑わされてとても打ちづらいことだろう。
 カブレラに打たれたのは内角のストレートだった。自らのピッチングを無視して漫然と投げてしまったから、スタンドに運ばれてしまった。パルスィは即座に理解し、多少の試行錯誤の末、結論を出した。パームとスローカーブに目を慣らせて、ボール気味の速い球で抑える投球。
「三回の連打と四回のホームランで、どのコースにどういう球を投げてしまうと打たれるかがわかったの。もう誰にも打たれる気がしなかったわ」
 五回以降のパルスィには全パの誰もが手も足も出ず、パーフェクトに抑えられてしまう。終わってみれば、パルスィは被安打4本に奪三振は8個。完璧すぎるピッチングだった。
 特筆すべきは二打席以降のカブレラへのピッチング。緩急を最大限に生かしたピッチングで、残り打席を全て空振りの三振に抑えた。

■首脳陣を困らせる内容

 パルスィはこの試合後は中継ぎ待機するつもりだったようだ。というのも、フロッグスの弱点は中継ぎ陣。練習試合で崩壊したように、信頼して任せられるバックが少ないのが現状だ。
 逆に先発陣は迫力十分。練習試合やペナントレースで大活躍した天子や幽香、多彩な変化球を操るさとりがいる。これから試合数も減ってくる為、先発陣の中から誰かを中継ぎ待機させる必要があった。
 それに白羽の矢を立てられてしまったのがパルスィだ。パルスィは勿論、先発として残る選手や自身への信頼の無さを妬んだ。
「タートルズのメランコリー(メディスン)のように、初めは全然注目されていなかったのにいざ投げさせてみたら凄い活躍をした妬ましい選手はたくさんいるでしょう? 私だって、やればできるってことを証明したかった。それだけよ」
 パルスィと同じような立場の選手だったメディスン。だが彼女は初先発時から好調を維持し、シーズンでは負けなかった。ポストシーズンでも永琳の代役を十二分に務め、タートルズの優勝を影から支えた。
 メディスンにできたのだから、自分だって――という妬みがあったのだろう。嫉妬心を操る橋姫は、己の心をピッチングで表した。
「この成績なら、そう簡単には私を中継ぎに落とせないでしょうね。次また先発したときには、私を侮っていた連中に嫉妬の炎を見せてあげるわ」
 未だ確約はしていないものの、先発として登板する足がかりを掴んだ。今回の好投を励みにし、パルスィは次戦に挑む。

あとがき
はじめダラダラ中盤スイスイ後半のんびり。最近タイトルやサブタイトルがなかなか決まらなくて困る。
メディにしろこの娘にしろ、序盤全然注目されていない選手がよく活躍するケースが目立つ。
僕のBBHでも能力値が一番低い小嶋きゅんが五回までだけどきっちり抑えてくれるし。って話がそれた。

わかりきってたことだけど

やっぱり学校が始まると、こちらの更新がおろそかになってしまう。
家に帰るのはだいたい午後七時半頃。そこからご飯食べて野球を観ながらチャットをしつつコラムを書いてれば、あっという間に親に提示された時間制限をオーバー。
今後は蛙亀の歩以外の更新は日曜日となりそうです。

さてまずは私事ですが、ちょっと発表。

五月五日の中日対広島戦のチケットを入手した!

席は若干三塁寄りのバックネット裏。いわゆるS席。チケット代は出世払いとのこと。
欲を言うと阪神戦が観たかったのですが、GW中にナゴヤドームで阪神戦が行なわれなかった。
しかし広島とはおもしろい。足でかき回す野球、僕は大好きです。
多分これが今年最初で最後の野球観戦になるだろうから、思いっきり楽しんできます!

・・・この試合にタートルズホームユニを着ていこうかな、とこっそり思案中。
ホームユニなら紅白色でカープっぽいし、背番号13なら牧野だし。

お次は東方の話。

花映塚おもしれーーーーー!

つい先日花映塚をインストールして始めてみたのですが、すごくおもしろい!
こう、一体の妖精を倒すと連鎖的に倒せるシステムとかがパズルゲームっぽいし、今までの東方にはなかった戦略的要素がゆんゆんだし。

なによりも我が妹、リリカを操作できるところが良しっ!!!!!

勿論僕の持ちキャラはリリカ。まだ始めて日が浅いので、絶賛練習中。
いつかは対戦とかしてみたいのぅw
・・・ところで花映塚ってネット対戦って出来るのかな・・・?


最後。学校の話題。


勉強わかんねー。


終了(オイ

蛙亀の歩 第四回 『皆で楽しむ野球』

 幻想郷リーグが始まってから、アリスはペナントであまり活躍できなかった選手を積極的に起用している。開幕戦では橙や妖夢、第二戦では慧音やてゐがその例と言えるだろう。
 理由は、アリスが選手が野球を楽しめるようにと配慮しているからだ。ペナントレースでは勝敗を重視していた為、試合にあまり出られなかった選手も多くいる。
 彼女達にも、もっと野球を楽しんでほしい――アリスはそう考え、実行した。ペナントレースではできなかったのびのび野球が、今まさに実践されていた。

■先生の誇り

 いつもはランナーを返す妹紅が、今日は二塁上にいた。その妹紅をホームへと迎え入れる一打を放ったのは慧音。朝倉のシュートを完璧に捉え、センター前にはじき返す。それほど足の速くない妹紅が懸命に走り、間一髪セーフ。球場に来ていた教え子達に自身の活躍を見せることができた。
 ペナントレースでは堅実な守備と勝負強い打撃を買われ、終盤の守備固めや代打によく起用された慧音。しかし出場試合数は30にも満たず、よく観戦しに球場まで訪れる寺子屋の子供たちにはよい格好をあまり見せられなかった。
「子ども達が試合を観た次の日の寺子屋は、ずっと野球の話題が尽きないんだ。皆の話の中によく上がるのは妹紅や妹紅や妹紅や妹紅や妹紅や妹紅や妹紅や(中略)けれど、たまに私が試合に出ても、皆の目はずっと妹紅達に向けられたままなんだ。ちょっと、寂しいな。折角私が……先生が出場しているのにな」
 誰よりも子ども達に近い立場にいるのに、誰よりも子ども達と近い立場にいるのに、子ども達は応えてくれない。注目している相手が妹紅だからいい、という問題ではない。慧音はこの試合に、チームの勝利だけではなく先生としての意地も掛けていた。勝ち越しのタイムリーを打ったことで、子ども達も慧音を話題にすることだろう。
「たまたまいい場面で打席が回ってきて、たまたまボールを前に飛ばせただけだ。そこまで褒められる事じゃない。でも、子供たちの前でタイムリーを打ててよかったよ」
 慧音は謙虚に答え、静かに、しかしとても楽しそうに笑った。

■ムードメーカー

 八回。映姫は二死をとった後連打で満塁とされてしまう。打席に立ったのは福留。第一打席で先制のホームランを打たれている相手だ。
 二死とは言えど、点差は二点で、二塁走者は俊足の赤星だ。打球が外野まで転がればまず間違いなく同点とされてしまうだろう。そうなれば、流れは一気に全セに持っていかれてしまう。それだけは避けなければならない。
 投手にとって一番苦しい場面で、一番に声をかけたのは捕手のレティでも、監督のアリスでもなく、慧音だった。
「職業柄か、閻魔様のように誰かが頑張っていたり、窮地を迎えている姿を見ると、声をかけずにいられないんだ。いろんな方から『慧音は気が利く』とよく言われているけど、私はそうは思わない。私はあくまで、当たり前のことをしているつもりだからな」
 守備位置からマウンドまで駆け寄り、言葉をかけるだけだが、これを行なうには他者に目を向けることが必要だ。自分だけを見つめ行動するのは誰だってできるが、他者の事も考えることは簡単なようで難しい。
 だが、慧音は教師。教師は自らの知識を他者に分け与え、かつ自分が受け持ったクラスを纏める職。先生として生きている以上、慧音がムードメーカーとなることは必然なのだ。
「あの時閻魔様に申し上げた言葉? ただ『ご自分の一番信じているボールを思い切り投げ込んで下さい。もし打たれたとしても、我々がしっかりと守ります』と申し上げただけさ。そんな事、閻魔様なら承知なされていただろうがな」
 この一言で映姫は息を吹き返した。追い込んでから二球続けてファールを打たれ、それでも怯まずに投げ込んだシュートを福留は捉えられずに三振。冷静な映姫にしては珍しく、とても大きなガッツポーズを見せ、ベンチへと戻っていく。
 慧音は映姫に近づいて、力強くグラブを打ち交わしていた。


あとがき
途中まではすらすら進んでいたのに、仕上げにかかったら急に筆が進まなくなった。火曜日までに仕上げたかったから、焦った。
妹紅ラヴな慧音。中盤ちょこっと暴走させてしまったけど、慧音なら仕方が(ry ケーネスキーの方申し訳ないっす・・・
血を書けなかった。ちょっとgdgdすぎ。機会があれば書き直したい・・・

犬山寄港

今度は今日の話。

犬山に行ってきました。ちょっとした旅ですね。
犬山に行くのはこれで二度目。前回は昨年のテスト期間中に紅葉真っ盛りの秋に行ってきました。
今は春。ちょっと桜は散っているかもしれないけれど、この時期のうちに行っておきたかった。これから暑くなるし・・・
で、今回はそのレポートです。ちなみに撮影は全て携帯電話のカメラです。
本当はデジタルカメラを持って行くつもりだったのですが、親父に持っていかれました・・・

朝九時半に最寄の駅から犬山遊園駅へ向けて出発。ぴったり一時間半後には犬山に到着してました。
ここからは目的地その①、寂光院へ向けてひたすら歩きます。
すぐ傍の崖下には木曽川。流れは遅く、川幅は広い。う~ん、こんな川を舟でゆったり下ってみたいなぁ。。船頭はこまっちゃんで
あ、木曽川の写真撮るの忘れた・・・

眼下の木曽川を眺めつつ、歩くこと約十分。
寂光院
寂光院に到着!
この看板から、今度は山の中に入ります。うぐいすの鳴き声がとてもきれいです。ホーホケキョ。
木漏れ日の中坂道や石段をず~っと登っていきます。
石段
石段の風景。秋はこれが真っ赤でした。
この写真の石段を最後まで登ると・・・本殿が・・・
本・・・殿?
建て直し中っ!? ま、しょうがないか・・・
ヤモリ君
このあたりにあった巣に隠れてたヤモリ君。可愛かったから撮ってみた。ヤモリ可愛いよヤモリw
さてさて本番はこれから。僕の目的はこの寂光院に通じている『自然の散歩道』という山道を延々と歩く事。
秋の時にも見つけていたのですが、当時は天候が悪くて途中で引き返してしまったので・・・
看板①
ここが出発点。ひとまず目指すは三角点。
いや、山登りはすごく体力を使う。木で組まれた階段、急な坂道、石の露出した道・・・春休み中ずっと引き篭もっていた体力じゃあ辛かった。
看板②
歩く事約二十分。継鹿尾山(登っていた山)の山頂に到着しました。
標高270mといえど、やっぱり山は山。風は涼しいし眺めは素晴らしい。
風景① 風景②
これが山頂からの風景。犬山の町や観覧車がよく観えます。
さてさて時間もよい頃。ここらでレッツ昼食タ~イム♪
おむすび
今日の昼食:おむすび(自作)
作り方(BGM:三分クッキング)
①ご飯をラップに乗せます。
②適当に塩とかふりかけとかかけます。
③握ります。
④完成。
・・・僕の作る弁当なんてこんなもんじゃー!
一番右のおむすびが欠けているのは、僕が一口食べた後に写真を撮ったからです。
中身は右から塩、のりたま、のりたま。ちゃんと『中』に入れてあるから中身で間違いないよね?
さて、ここからはまた山道を歩きます。
看板③
とりあえずは看板に沿って歩きましょう。
このあたりからだんだん足が棒になってきました。疲れたけど、まだまだ歩こうそうしましょう。
だんだんと傾斜がゆるくなっていたりする場所もあり、だんだん楽になってきた。

約三十分後・・・
大洞池 大洞池② 大洞池③
池だ! 池が見えたぞ!
どうやらこの池、大洞池(おおぼらいけ)という池だそうで。緑色の水面がとても綺麗。つりをしていらっしゃる方もいました。
個人的には、こういう池に河童がいるんだと思う。いたらいいな、河童。
その大洞池を後にして、また十分くらい歩くと。
竹林
雑木林が竹林に変わりました。同時に地面も土からアスファルトに。ちょっと拍子抜け。
でまたちょっと歩くと・・・
・・・家?
俺は山の中を歩いていたつもりがいつの間にか住宅地に(ry
うわぁ、いつのまにか山一つ越えちゃってるよ。ところがここまでかかった時間、約一時間半。それほど長くは歩いてないんだな・・・
ここからはずっと住宅地。普通に車も通っていたり、自動販売機とかもあった。カラオケ屋から響くおじさんの演歌が凄かったw
そんなアスファルト道を歩いていけば・・・
善師野駅
看板に書いてあった善師野駅にとうっちゃく! ・・・疲れた。
本当はもっと道は続いていたのですが、疲れと眠気に宿題があるのでここで電車に乗って帰っちゃいました。
あ~、眠い。でも充実した旅でした。

レス返信也。
>GUYSTさん
ウチの高校は勧誘だろうが文化祭だろうがなんだろうがアニメや漫画は多いですw
去年の体育大会の応援合戦ではアニメのダンスを踊っていたりとか・・・
これで本当に進学校なのかと問い詰めたいですわw

ひそてん2on2大会

とりあえず昨日の話。

東方野球コミュで行なわれた第二回東方緋想天2on2大会。
前回大会では一回戦負けしてしまったので、僕にとって雪辱の大会です。
今回のペアは・・・何と! スレでルナクラスの実力を持つ狗神さん!ゴッタドラ!
前回に引き続いてペアを組ませていただきましたw
くじ引きでペアを決めたのに、第一回と同じ方とペアになるなんて・・・なんだか猛虎魂を感じるお!(ナゼ

結果から言えば、僕らは三位。僕は終始狗神さんの足を引っ張ってました・・・
先鋒戦で勝って、狗神さんに任せたかった。ちょっと悔しい。
次があれば、もっと強くなって参加したい。

しかし、コラムにテストに授業・・・練習する時間が無い・・・

春眠暁を覚えず

新学期、ようするに高校生最後の年が始まって早三日。
学校ではもう授業が始まり、部活(演劇部)も新体制でスタート。
が、しかし、以前のような学生生活をおくる上で一点問題が。
春休み中、ず~っと自堕落生活を貪っていた為、休み中の睡眠時間は約八時間。
しかし普段の睡眠時間は五時間。
つまりですね。

眠い。

さすがに授業はタイトルのように寝たいときに寝ちまうことはマズイし、かといって無理して起きているのもきつい。
今も現在進行形で眠い。年がら年中眠い。
おかげで今日行なった物理のテストも・・・って、これは自分の責任か。
今までの生活サイクルに、早く戻さないとなぁ・・・


因みに、新学期には部活動の勧誘ポスターがよく貼られますよね?
ウチの学校にもそれはあり、今日玄関のパネルに張られてありました。
で、その中の漫画研究部のポスターを見て、噴いた。

パチュリーに萃香にチルノにヤゴコロ、他漫画キャラが多数描かれているポスターでした・・・w

しんがっきかいまく~

したけどそんなこたぁどうでもいい。(ヲイ
クラスも不変、クラスメイトもほぼ不変、担任も不変、部活顧問も不変。以上、殆ど変わることのない進級でした。まる。

今回はBBHの話。
正確には昨日、(宿題も片付いていないのに)ゲーセンに凸ってBBHをプレイ。これから新学期の前日には毎日行こうかな。
僕の球団はもちろん阪神。勝率は五割から六割くらいで強いのか弱いのかよくわからない。
メンバーは、この間買ったカードを登録したら一軍は一応阪神勢で固まる。
が、平野や新井はいないしロッテのカードだけど久保康友がいて横浜に移籍した筈の野口もいる・・・ま、いいか。
彼等の登録を急いで終えたら、背番号を変え忘れるというポカを。背番号4の鳥谷って・・・。
次回登録しなおそうと思ってペナントレースを・・・え・・・えぇ!?

クライマックスシーズンッ!?

どうやら先月で良い成績を残せたからうんたらかんたら・・・
いや、別に勝った記憶とか無いんだけどなぁ。勝率もせいぜい四割くらいの筈なのに・・・
まあいいや。とりあえず試合へ。クライマックスシーズンなんだから、きっと強い相手が・・・相手が・・・


誰も居ないのかよっ!!!


時間内に相手が見つからなかったとかで、CPU対戦に。ひどい・・・
結局相手はヤクルト。今回のオーダーは、

1.中 赤星
2.三 関本
3.遊 鳥谷
4.左 金本
5.右 浅井
6.一 林威助
7.二 藤本
8.捕 野口
9.投 岩田

・・・左ばっかりだ・・・
とにかくプレーボール。こちらは初回、赤星が四球と盗塁でいきなり二塁へ。関本、鳥谷はあっさり倒れるも、金本にサインで思いっきり引っ張らせたら打球はライトスタンドへ。いきなり二点先取。
岩田は二回までパーフェクトに抑えるも、三回に連打で一点を返される。
その後両軍一点ずつを取り合い、迎えた七回裏。こちらのリリーフ、太陽がつかまり、同点とされる。
直後の八回、なぜかここで登板してきた林昌勇から連打で無死満塁と責める。打席には林威助。
きっちり(VS)でレフトにはじき返して一点リード。そこからは矢野、代打桜井、赤星、関本、鳥谷の連打でこの回一挙七得点。
こうなればもう我が軍のペース。八回はセットアッパーウィリアムス、九回は我等が守護神藤川球児がきっちり三人で締めて試合終了。
クライマックスステージ初戦を征した・・・征・・・し・・・た・・・


何の感動もねぇよ!

CPU相手に勝っても・・・ねぇ。VSの読み合いも全然面白みがなかったし・・・
次回はちゃんと人と戦いたいものです。

ちなみに戦利品。
鉄平(楽)と斎藤(横)。
相変わらず阪神のカードはでないのであった。

たくさん転載

掲示板に掲載していた『亀の歩』と『蛙亀の歩』を一気に転載。
ついでにあとがきもちょこっとつけてたり。実は今回の転載の理由があとがきを書きたかったから。
今後は蛙亀の歩が書き終わったら掲示板だけではなくこちらにも掲載。あとがきも添えます。
あ、あくまで今回掲載したのは『掲示板に掲載した』コラムだけであり、『合同誌に提出した』コラムは含まれてありません。あしからず。

以上っす。宿題終わらないけど気にしナーイ頑張ろう・・・

蛙亀の歩 第三回 『解消された問題、継続中の問題』

 守矢フロッグスの結成に伴い、タートルズは変わった。いや、変わらざるを得なくなった。その理由は、射命丸ら十名近い選手の移籍と紫、藍、そして阿求の不参加。
 特に主力選手の離脱は大きかった。射命丸は不動の一番センター、藍は五番サード、そして紫は守護神だ。
 しかしアリスは新守護神に霊夢を、センターにはレミリア、空いたライトに強肩の萃香をコンバート、そして五番には仕事人妹紅を起用する事で問題を解消。
 が、未だ解消されていない問題がある。それは、一番打者だ。

■トップバッター

 現在一番打者候補として挙げられているのは、小町、美鈴、咲夜、妖夢の四人だ。しかし咲夜はレミリアやフランドールに繋ぐことが前提の二番が性に合っていると言い、一番を拒否している。可能性が無いわけではないが、咲夜が一番となる確立は低いだろう。
 実績で言えば小町が打倒だが、彼女は左投手にめっぽう弱い。先発が右投手ならともかく、和田のような左投手ではトップバッターとしての役割が果たせなくなってしまう。
 そうなれば残っているのは美鈴、妖夢。二人の能力はほぼ等しい。妖夢が美鈴よりも若干足が速く、美鈴が妖夢よりも若干パンチ力がある程度。二人の実力はほぼ互角と言っていいだろう。
 開幕戦、トップバッターを任されたのは魂魄妖夢。が、重圧に負けたのか3打数無安打1三振。無死満塁で迎えた五回の打席では浅いセンターフライに倒れ、サードランナーを返すことすらできない。
 結局六回の好機には代打を出されてしまい、ベンチの期待を大きく裏切ってしまった。

■役割に囚われた剣士

「絶対に塁に出ないといけない、という使命感に縛られて体が堅くなってしまいました。一番の役割に囚われて、結果何も出来なかった。ペナントレースから何も成長していませんね、私は」
 一番は攻撃の上でとても重要な打順だ。最も多く打席が回ってくる為、ここに座る打者は高い出塁率を誇らなくてはならない。逆に毎打席凡退しているようでは、相手にアウトを多く献上することとなってしまう。
 先述のように、もともとタートルズはフロッグスに移籍した射命丸がトップバッターに座っていた。出塁率が高く足も速い彼女が一番に座っていた打線は恐ろしかった。塁に出ればヒット一本で本塁まで帰ってこれる、と言われるほど。
 妖夢もまた、彼女を目指した。目指して、しかしできなかった。その原因を、己の心の未熟さだと語る。
「幽々子様から教えられていました。打順を気にせずに打席に立て、と。わかっていたのに、考えないようにしていたのに、考えてしまった。だから結果が出なかった。次、また同じように一番を任されるような事があれば……その時は、必ず!」
 雪辱に燃える妖夢。シーズン中の二塁争いと同じように、幻想郷リーグでもまた『一番争い』が激化しそうだ。

あとがき
以外とあっさり書けた。誰を書くかさえはっきりしたらあとは早いのかな?
僕の心情として、『一度書いた人はあまり書かない』と言うのがあって、フランやレティは候補に上がったけれど却下した。
魔理沙と妖夢でどっちを書こうかと悩み、結局妖夢に。トップバッターは大事だよねっ!

蛙亀の歩 第二回 『催眠術ヲ封ジタサトリ』

 幻想郷リーグ開幕戦は、フロッグスの逆転勝利で幕を閉じた。
 勝負を決めたのはフロッグスのクリーンナップの先陣を務める勇儀。七回から代打で出場した勇儀は二本の長打で二打点をあげ、文句無しのヒロインに選ばれた。
 この勇儀の活躍を呼んだのは、援護も仲間もいない中孤独に耐えて投げぬいた先発投手、古明地さとりの力投があってこそだ。

■死灰復燃ユ

 六回。先発のさとりは先頭の青木にホームランを打たれ、福留、金本の連打で二点を先制されてしまった。誰もが降板か、と思っただろう。六回途中2失点ならば、スタミナが無いわりによく投げたと評価される。しかしさとりはまだ降りなかった。
 完投を狙っていた訳でもなく、自分が招いたピンチを自ら脱する為でもない。
「先頭の青木選手にホームランを打たれて、その後金本選手にも打たれてしまい、私の心は殆ど折れていました。体力も使い果たしているし、それに皆がいなかった。たった一人で援護も無く投げているというのは、馴れていたつもりなんですけど、やはり辛かったですね。一人で投げるというのは」
 さとりが言うには、アクシデントでこいし以外の地底に住む妖怪達の到着が遅れてしまったらしい。妹がいるとはいえ、親しい地底の住民が殆どいなかった。
 その上、味方打線は全セ先発内海の前にヒット一本と完璧に抑えられている。味方の援護も期待できず、たった一人で投げていた。さとりの精神への負担は限界を迎えていた。
「金本選手に打たれた時、一度はマウンドを降りようかと思っていました。その時ですね、皆がようやく到着したのは。おりんやおくう達……皆さんが来てくれなかったら、私はここで折れていたでしょうね」
 ようやく地底組が姿を現した。彼女らの登場に勇気付けられたさとりの闘志は復燃し、折れていた心も持ち直した。
 その後のさとりの投球はまるで初回のように気迫十分。五番李を高速スライダーでライトへのファールフライに、続く新井もツーシームでサードフライに打ち取った。
 さとりの気迫に触発されたのか、次の回、湿っていた味方打線もようやく火を噴き2得点。さとりが蘇ると同時に、フロッグス全体が息を吹き返した。

■嫌ワレ者ノフィロソフィー

 針の穴を通す制球力、最速150キロオーバーのツーシーム、キレのいい変化球。どんな球でも自在に操る万能投手のように見えるさとりだが、一つだけ弱点がある。それは圧倒的に球が軽い点だ。
「私は地霊殿の主。それ故地底でも恐れられているけれど、私自身はそれほど大きな力を持っているわけではありません。力だけならおくうの方が強い。それでも私がおくうより恐れられているのは、人の心を読み、弱みに付け込むから」
 他者の持ち球をコピーして自分の持ち球にするさとりだが、どうしても偽者は本物に勝てない。だからさとりは巧みな話術、演出で相手を陥れ自滅に追い込む。だから野球という競技では、さとりは弱い。
 野球という土俵で戦う以上、能力は封印するのが道理だ。もし相手の心を読んでしまえば、打者がどのコース、どのボールを狙っているかが丸わかりになってしまう。そうなれば投げるコースを誤らない限り、痛打を浴びることは無い。
 その行為は相手への、そして共に戦っているフロッグスメンバーへの侮辱。真剣に野球を楽しみ打ち込んでいる者の心を読み弄ぶなど、やってはならない。
「戦う相手の心を読まない、と言うのは新鮮で、とても怖かった。いつも相手の心を読んでいると、相手の気持ちがわかることが当たり前になってしまう。でも、私以外はわからない事が当たり前。私だけそのような反則を犯すことはできません」
 心を読む目を閉じ、『さとり』ではなくただの妖怪として真っ向から野球に挑む。さとりの瞳は静かに燃えていた。

あとがき
球は軽いけれど、精一杯抑えるさとり。
何だかさとりには送り仮名はカタカナにした方が似合う気がする。死灰復燃ユのように。
しかし、展開がワンパターンすぎる。締めも適当。どげんかせんとあかん。

蛙亀の歩 第一回 フロッグスサイド 『守護現人神』

 幻想郷リーグの開催により新しく結成されたチーム、その名も『守矢フロッグス』。この練習試合ではチームの長所、そして短所が浮き彫りとなった。
 まず短所は貧弱な中継ぎ陣。タートルズから移籍したミスティアらはいずれも古巣に点を献上し、新たに加わったこいしも四球から崩れた。中継ぎ陣の失点は9点。これでは、五回を一失点に抑えた天子の好投が報われない。
 しかし、中継ぎが復調すれば怖いものなし。先発した天子や幽香をはじめ強力な先発陣、本塁打を打った衣玖や強打者の勇儀、神奈子らを有す打線はタートルズに勝るとも劣らない。そしてなによりも、監督を兼任する抑え投手、東風谷早苗の安定感には目を見張るものがあった。

■『仕方なく』使っている最高の決め球

 九回表、5点のビハインドながらも早苗は初めてマウンドに立つ。そして見せたのは、圧巻と言う言葉だけでは片付けられない投球。
 先頭打者の慧音を決め球のVスライダーで空振り三振に斬って取ると、続く大妖精はインハイの直球で、てゐもVスライダーで空振り三振。三者連続空振り三振。バットに当てるどころか、かすらせることすら許さなかった。
「本当は、麓の巫女と同じフォークを習得したかったんですけどね。私の手は小さくて、ボールを挟めなかった。だから、縦のスライダーを習得したんです。これなら私でもキレのあるボールを投げる事ができるから」
 早苗の操るVスライダーのキレは抜群。ベースの手前で急激に落ちるそれは、霊夢のフォークにも匹敵するだろう。
 だが早苗自身は、Vスライダーをそれほど信用して投げている訳ではない。
「Vスライダーを投げると、いつも屈辱感に苛まされるんです。前にも話した通り、Vスライダーは初めから投げたいと思って習得した球ではありません。むしろ、仕方なく投げている感じですね。でも、Vスライダーを受けた諏訪子様が『このボールは使えるよ』と仰ってくれた。だから私はこの球を磨き、決め球にしたんです」
 受動的な考えにも聞こえるが、早苗は守矢神社に住まう神、八坂神奈子と洩矢諏訪子の二柱を深く深く崇拝している。その諏訪子に良いと言われたVスライダーは早苗の中でフォーク以上の価値を持つ球へと昇華した。
 文字通り『神の御告げ』によって鍛えられたVスライダー。いつしかそれは、簡単に打つことのできない最高の決め球となった。

■沢村賞

 当初、早苗は先発投手を目指していたのだという。タートルズの投手陣をもってしても成し得なかった『沢村賞』という先発投手として最高の賞を手にする事を目的としていたが、如何せんスタミナが無かった。九回を投げきる体力が無ければ、完投数も条件に入っている沢村賞など受賞できる訳がない。
 先発を諦める事は、早苗にとって苦渋の決断だったに違いない。
「以前から投手タイトルや沢村賞への意識はあったのですけど、神奈子様から沢村投手の話を聞いてそれがより強くなってしまいました。それなのに(沢村賞を)肉体的な問題で断念しなくてはならなくなったのは正直辛かったですよ。麓の巫女や魔法使い達はあんなに投げているのに、私は投げられない。とても、歯痒かった……」
 それでも、早苗はチームを指揮する監督として自分を抑え、手薄な救援陣を救う為にクローザーを務めた。
「沢村賞はほしかったけれど、私は監督。一つの事ばかりに気をとられてチームに迷惑をかけては意味がありませんから。先発投手に比べて注目度は低いけれど、クローザーだって勝つためには欠かせない重要な役割。やるからには、クローザーの注目度をもっと上げられるくらい頑張りたいです! 目指すは優秀なクローザーが受賞する賞……その名も、『東風谷賞』の製作です!」
 若干方向性は間違っているものの、早苗の堅い決意は十二分に伝わった。早苗の率いるチームがどのような野球を魅せるのか。楽しみである。

あとがき
早苗のデビューには誰もが度肝を抜かれたに違いない。
そして早苗ファンの皆様ゴメンナサイ。すごく痛い娘になってしまった・・・
因みに、兎虎は僕が存在を完全に忘れていたのでいっそのこと解雇処分に。まあいいよね。

蛙亀の歩 第一回 タートルズサイド 『ブランク』

 ペナントレース、そして日本シリーズを制したタートルズだが、ブランクは大きかった。
 特に投手陣。先発の永琳は制球が定まらず四回で2四球1失点。大舞台に強いメディスンも、抜群の安定感でチームの危機を幾度と無く救ってきたリリカまでもがが失点。
 打撃陣も同じだ。序盤はフロッグスの先発、天子の前に1点しか奪えない。その1点も内野ゴロの間に奪ったものであり、完璧な形で奪った得点ではない。
 が、天子が降板した直後の六回、とうとうタートルズ打線に火が付いた。代打をからめ、一発も出た。六回から八回まで毎回点を奪う。終わってみれば、タートルズの逆転勝利。
 結果だけを見れば、タートルズの快勝。しかし内容を見ると、辛勝とも言えよう。

■計算通りの不調

 日本シリーズ初戦以来のマウンドとなった永琳。三回を被安打4、四球2つに2失点は先発投手の責任を果たしたとは到底言いがたい内容だった。
 特に二回。先頭打者の四番、神奈子に対してノースリーとカウントを悪くした直後の四球目。投じたスライダーはど真ん中へと入ってしまう。神奈子はそれを見逃さずにフルスイング。打球は三塁手の橙が一歩も動く事のできないほど速く、レフト前へと転がってゆく。
 続く空は打ち取った当たりだったが、ゲッツー体勢で広く開いていた一二塁間に運悪く転がりヒット。燐は右飛に仕留めたが、七番衣玖に決め球のシュートを、八番雛には甘く入ったスローカーブを狙い撃ちされ、この回2失点。いずれもツーストライクに追い込んでからの被安打だった。
「問題は制球ね。今日は先頭打者に対してノースリーにしたり、追い込んでから痛打を浴びたりと、先発投手として一番やってはいけないことをやってしまった。本番までに修正しないとね」
 反省点を口にする永琳だが、表情は明るい。まるで試合で打たれたことを気にもしていないよう。それについて問いただしてみると、さらりと永琳は言い切った。
「あくまで今日の試合は練習試合。いわゆる調整期間。今反省点が見つかるのはいいことなのよ。逆に見つからなかったら不安になるわ」
 永琳の最終戦は日本シリーズの初戦。他の選手よりも空白期間は長い。課題が見つかるのも当たり前なのだ。永琳にとって、この試合はよい調整材料となった。

■ブランクを跳ね返す一発

 逆に、長いブランクをこの一試合だけで克服した選手もいる。その一人が、タートルズが誇る四番バッター、フランドールだ。この試合は五打数三安打五打点。一人でチームの半分の打点を叩き出した。
「一番初め(第一打席)にね、お姉様(レミリア)をホームに返してあげようと思ってバットを振ったんだけど、お姉様を返すどころか殺しちゃった。次の打席もあの天人(天子)に力負けしちゃうし……ちょっと、苛々してたんだ」
 以前、フランドールはいつでも本塁打を狙っていると語ったことがある。しっかりボールが見えているからできる芸当ではあるのだが、一ヶ月の空白は大きく、ボールに目が追いつかない。当たり損ねのセカンドゴロや速球を空振ってしまうことがその証拠だ。
 しかし、彼女は日本シリーズを制覇した幻想郷タートルズの四番打者だ。このままで終わらないのはわかりきっていた。
「先発の球が速かったからかな? 次に出てきたピッチャーのボールはとても遅くて、簡単に打てたんだ。すっごくスッキリしたんだよ!」
 六回。投手が速球派の天子からサニーを挟んで左の技巧派、ルナチャイルドに代わった。天子とは逆に、球は遅い。フランドールは初球のパームを見送る。ルナチャイルドを見切るのには、この一球で十分だった。
 二球目はフランドールの苦手など真ん中へのチェンジアップ。今度こそ、と気持ちで振りぬいた打球はライトスタンドに飛び込んだ。一点差に迫るツーランホームラン。
 これでチームは勿論、フランドール自身も波に乗った。その後チームは繋ぐ野球で逆転に成功し、フランドールも二度回ってきた打席で二度とも打点を記録。チームの主砲は、相手の投手陣に風穴を空けたのだ。

あとがき
当初は『幻想郷に野球が帰ってきた』みたいな出出しで書こうとしたけど、うまく纏まらなかった。
どうも永琳は中継試合に弱い。調整だからしかたないけど。
フランちゃん可愛いよフランちゃん。僕妹キャラ好きだな・・・

亀の歩 第十八回 『神々が恋した野球場』

 あれから――タートルズが日本シリーズを制してから一週間が過ぎた。幻想郷スタジアムは消え去り、同時に住民からも野球熱が覚めてしまったようだ。
 無論、私とて例外ではない。一週間前は野球の事しか考えていなかったのに、今では特に何を考えて過ごす訳でもなく、ただのんびりとした日常を送っている。
 この急激な住民の心変わりの裏には何か大きな力が働いているのかもしれない。が、原因を人である我々が探るのは愚の骨頂というものだ。幻想郷の実力者に楯突くなど、許されざる行為。
 野球は、幻想郷から抹殺されてしまった。

 何となく紅魔館球場に足を運んでみた。人里からは距離もあり吸血鬼の住処である紅魔館の傍まで行くことは危険極まりないが、半年にも及ぶペナントレースの後だ。紅魔館までの道も整備されており、妖怪が出現する気配もなかった。球場まで行って何をしようと思ったのか。正直わからない。本当に何となくだし、もしかしたら誰かに操られていたのかもしれない。
 日も沈みかけた頃にようやく到着。観客席には誰もいない。これが今の幻想郷における野球の価値観を表している様で多少寂しくなった。が、グラウンドではそれと正反対の光景があった。
 私が観たのはレフトに舞い上がる白球。悠々と二塁を陥れたのは十一冠王レミリアだ。マウンドに目を移せば、そこにはエース霊夢が。守備に着く面々もタートルズの選手。
それを観た刹那、私は観客席に座っていた。シーズン中と同じようにメモを取りながら。私の野球に対する情熱が戻ってきたようだ。
 その時選手達が行っていたのは野球というよりはお遊び。適当に打者と投手を決め、打者は点を取れば勝ち、投手は3つアウトを取れば勝ち。そんなルールの「弾幕ごっこ」だ。
 途中からは射命丸をはじめとするメンバーも合流。あの練習嫌いで休日は球場に顔すら出さなかった幽香もその中にいた。幽香にとっても、野球には何か感じる所があったのだろう。
 やはり野球は面白い。エースをあっさり打ち砕いたレミリア、萃香と幽香の力のぶつかり合い、幽々子の伝統芸、フランドールの壮快な場外弾。筋書きの無いドラマとはよく言ったものだ。
 何よりも最後の対決、アリスと魔理沙の戦いは見物だ。監督と選手の関係以上の何かで繋がっている二人。その戦いこそ、この日の対決を締める名勝負だ。アリスの変化球と魔理沙のパワーが真っ向からぶつかる。勝ったのはアリスだ。投手でありながら野手顔負けのパワーを持つ魔理沙を、巧みな変化球で完璧に抑える。
 これでこの日のお遊びは終わったようだ。全員が集まって何かを話していたかと思えば、すぐに解散、それぞれが自分の住処へと帰っていった。それを見届け、私も帰路につく。すっかりあたりは暗くなっていたが、何故か襲われる気がしなかった。まるで見えない何かに守ってもらえているような、そんな感じがした。
 突然幻想郷に表れた球場。野球と言う球技。それは我々人間だけではなく妖精を、妖怪を、幽霊を、神々までもを虜にした。
 この半年間の異変を阿礼乙女は「球宴異変」と名付けた。確かに一つの目的を達成する為に全ての種族が行動を共にする事は異常であり、先の紅霧異変や春雪異変のように異変と呼ぶのが相応しい。
 ただ、これを本当に異変と呼んでいいのだろうか? 『異変』と聞くと、どうしても何か良くない事を想像してしまう。が、今回の球宴異変、我々にとって不都合な事があっただろうか? いや、無い。むしろ我々を楽しませてくれた。この半年の出来事は異変と言うよりも宴と呼んだ方が正しいのではないか?
 その宴を、もう二度と行えない事が大いに残念だ。人間をはじめとする幻想郷の住民は野球を忘れてしまった。これまでのように皆で球場に詰め掛け、売店で買った食べ物を食し、飛んで来るボールを掴みナイフを避け、選手達が織り成すドラマに感動する事は、もう、ない。
 それでも私は信じたい。いつかまた、皆で球場に詰め掛けることを。幻想郷にまた、野球が帰ってくることを。

 幻想郷に住む物が皆野球を忘れてしまっても、タートルズの選手達がいる限り、野球と言う想いは無くならないだろう。

(尚、選手写真は兎虎が行方不明になった為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
僕は亀の歩を、一種の幻想入りみたいに書いた。
『僕』の分身である『虎兎』を幻想郷タートルズに密着させて、その行く末を見守るように書いた。
日本シリーズ終了と同時に野球も忘れてしまった『虎兎』。少女達のプレイを観て、野球は必ず戻ってくると信じた『虎兎』。
本当の僕は、いったい何処にいるんだろうね?

亀の歩 第十七回 『日本一』

 リックの打球が雨上がりの水分を含んだ空気を切り裂く。抜ければ試合の行方を大きく変えるであろうそれは、妹紅のグラブにすっぽりと収まった。瞬間、選手が一斉にマウンドに集まる。中心に立つアリスを労う為に。優勝の喜びを噛み締める為に。
 全員が満面の笑みを浮かべている。監督はもちろん、魔理沙が、妹紅が、レミリアでさえも、優勝と言う名の美酒に酔い痴れる。
 この一年、タートルズの動向をずっと追っていた私には、彼女達が一つの劇を成功させたように思えた。

■選手を信じる采配

 日本一の功労者は誰か、と選手達に問えば、全員がアリスだと答えるだろう。中継ぎ投手も兼ねながら二癖も三癖もあるタートルズの選手を一つにまとめ上げ、チームとして成立させたアリスの手腕には、目を見張るものがある。
 幻想郷の住民、特に妖怪は我が強い。自己中心で力強く、他者に従うことを良しとしない。そんな者達をただの人形遣いが、まるで己の人形を操るかのように采配を執り、勝ち星を重ねた。チーム内での確執も無く、全員が和やかムードで野球に集中していた。
「初めて試合で投げた時ね。とっても緊張したの。もし打たれたらどうしようって思うと、すごく怖かった。でも、アリスが優しく励ましてくれた。だから落ち着いて投げれたんだ!」
 シーズン半ばから一軍に合流し、四勝をあげたメディスンは、精神が丈夫な選手ではない。幼げな雰囲気を醸し出し、少し強く当たればすぐにでも折れてしまいそうだった。メディスンに必要なのは、優しく接してくれる存在。アリスはその役を見事にこなしてみせた。全ての選手が楽しく野球に集中できるように、ただそれだけを考えて。
 チームの雰囲気、勢い、結果。全てがアリスがいなければ成し遂げられなかっただろう。

■七色変化球

 選手としてのアリスは、中継ぎとしてチームの危機を幾度と無く救った。特筆すべきは、『七色変化球』と比喩される多彩な持ち球。汎用性の高いスライダー、キレ味鋭いシンカー、微妙に落ちるサークルチェンジ、不規則に動くシェイクを自在に操り、打者に的を絞らせない。
 だが、球速は他の投手と比べて遅く、最高球速は135kmにも満たない。それ故にストライクゾーンの隅を突く精密な投球で打者を打ち取ってきた。たった一つのミスも許されない、気力と神経を必要以上に使う投球。それを可能にしていた集中力が、ついに途切れた。
 日本シリーズ第五戦、一点リードの八回表、マウンドにはアリスが登った。一死後、三番の礒部に投じた二球目のスライダーは殆ど曲がらなかった。失投。その一言がアリスの脳内をかすめる時には、打球はライトスタンドに放り込まれていた。
「あの一球は完全に私のミス。今まで抑えてくれたメディや点をとってくれた皆を、あれだけで裏切ってしまった。本当に、皆には申し訳ないって思った。でも、これが選手を信用していないって事だった。勝ち星だけを気にして、チームの勝利を後回しにして・・・散々皆で勝つって言っていたのに、私は成績だけを気にしていた。そんな考えだから、あそこでホームランも打たれたのかもね」
 傷心のアリス。チームが勝ったからよかったものの、肝心の監督がこんなにも落ち込んでいては、次の試合に何かしら影響が生じるかもしれない。が、第六戦には何事もなかったように指揮を執るアリスの姿があった。自身も九回のマウンドに立つ。先頭打者は本塁打を浴びた礒部。
「同じ過ちは繰り返したくなかった。だから先頭打者は完璧に抑えたかった。そうしないと、自分の中で悔いが残ってしまう気がして・・・」
 初球は内角のスライダー。前回は曲がらなかったボール。が、今回は見事に決まった。内角を意識させられた礒部は続く外のシュートを見送り、真ん中低めの直球を引っ掛けてセンターフライ。たった三球で、因縁の相手を打ち取った。
 その後もヒットを二本打たれたものの、後続を断つ。アリスはマウンドという特等席で優勝を迎えた。

 少女達が全力を尽くして勝ち取った日本一の称号。この栄光を幻想郷の住民は絶対に忘れないであろう――。

(尚、選手顔写真は兎虎が盛大に散った為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
祝、幻想郷タートルズ日本一。監督兼中継ぎ投手のアリスの心身労は凄まじい。メンバーがメンバーだし。
地味に礒部が因縁の相手扱い。日本シリーズじゃ礒部は凄いのか乙なのかよくわからん。
この回は明らかに2000字に達していないのに2000字オーバーだとか言われた。何がいけなかったんだ・・・?

亀の歩 第十六回 『目覚めた百鬼夜行』

 日本シリーズ第五戦はタートルズが勝利。日本一に王手をかけた。
 タートルズの戦いを象徴するような、代打を絡めた繋ぎの攻撃が見事に決まった。同点に追いつかれた直後の九回、小町、美鈴の連打で一二塁とし、代打スイカが勝ち越しタイムリーツーベース。続く代打幽々子もスリーランを打ち、試合を決定付けた。
 いつもながら代打の的中率が高い采配だ。まだベンチには藍がいたにも関わらず、迷いなくスイカ達を送る。この思い切りの良さが勝利を演出した。なによりも、一つ間違えれば流れを切りかねない場面だったが、ここで確実性の低いスイカを送り出す思い切りの良さが光った。

■冷め切った期待

 シーズン中は特にこれと言った活躍が出来なかったスイカ。代打として使うには博打要素が強く、スタメンとして使うには守備が雑。
 さらには不真面目な練習態度。ノックをまともに受けず、打撃練習ばかり。十球ほど打球をスタンドへ放り込んだらベンチに引っ込んで酒を飲んでいる。選手、監督に与えている印象は最悪。それでもチームが乱れなかったのは、スイカがそういう存在であると知られていたからだろう。
 ただ、それが許されるのは選手の中だけ。ユニフォームを着て球場に立てば立派なタートルズの選手だ。なのにそんな態度では、ファンの見る目は冷たくなる。打席に立った時点でアウトと思われているのがその証拠。
 しかし萃香は態度を変えない。いつも通り酒を飲んで試合に出、いつも通りに凡退。もう萃香に期待しているファンはいなくなってしまった。

■転機

 が、最近の、それこそシリーズが始まってからのスイカは多少酒は飲んでいるものの本格的に練習に取り組んでいた。前述のようにすぐやめていた打撃練習も、今は他の選手が迷惑するほど長く続けている。
 転機となったのはシリーズ第一戦。八回二死満塁で打席に立った。一打逆転の場面だったが、フォークを引っ掛けてショートゴロ。第一戦の敗因として挙げられてしまう。さすがのスイカもこれには堪えられなかった。
「練習とかしなくても、私なら簡単に大きいのを打てるって思ってた。でも、実際は違ったよ。直球はまだしも、変化球に全然目が追いつかない。変化球で揺さぶられると、直球も打てない。そうなったらもう何を投げてこられてもダメ。満塁の場面で一本も打てないなんてね・・・鬼失格だよ、私は」
 いつもならば笑って誤魔化すのだが、今回は弱気なコメントを残し、すぐに引き上げてしまった。
 その翌日から、スイカは練習に本気で取り組んだ。元々パワーのある選手。打席数は少ないものの、シーズンの長打率は6割6分7厘。OPSはレミリアと共に1超え。ボールに目を慣らしておけば結果が出るのは当たり前だった。第二戦では二安打一打点の活躍で汚名返上し、六戦では決勝タイムリー。
「もう手は抜かないよ。これからは全力で野球をする。試合は少ないけど、その中で絶対に鬼の力を・・・百鬼夜行を球場に引き連れてやる!」

 絶対に嘘を吐かない鬼がきっぱりと言い切った。眠れる鬼がとうとう目覚めたのだ。

(尚、選手顔写真は兎虎が何者かに拉致された為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
萃香やゆゆ様が打った回。ゆゆ様はともかく、萃香はシーズンでは三割打ってたのになぁ・・・
僕は萃香が好き。というよりも、嘘を吐かない鬼という種族が好き。
今の世の中じゃ鬼じゃなくとも姿を暗ましたくなりますて。これあとがきじゃないよ。

亀の歩 第十五回 『最後のピース』

 ついにフランドールと美鈴が帰ってきた。選手達もそれに応えるかのごとく好プレーを連発した。初回に咲夜が目にも止まらぬ華麗な送球でホームを死守すれば、楽天キラー妹紅は二本の本塁打で六打点。魔理沙は五回を完璧に押さえ、さらにはオープン戦以来となるホームランでリードを広げる。チーム全体が二人の帰還を祝福し、盛り上げた試合。これには主役も、応えないわけにはいかなかった。

■久しぶりのグラウンド
 先にグラウンドに立ったのは紅美鈴。途中からセカンドの守りに入り、途端に歓声が上がる。春は名前すら知られていなかった美鈴だが、今ではこんなにも愛されている。これも、あの血の滲むような努力があってこそだ。ただ、今日は目立った活躍は出来なかった。動きが固く守備では併殺を失敗して得点を許し、打撃では無安打。
「久しぶりの出番なので、少し緊張してしまったんです。一応怪我が治ってからもリハビリは欠かさずやっていたんですけど、やっぱり球場の雰囲気は違ってましたね・・・歓声に呑まれてしまって動きが固くなって、点もとられてしまって・・・チームには迷惑をかけてしまいました。でも、グラウンドに立っているうちにそういう緊張とかも取れてきて、普段どおりの動きが出来るようになりました。次の試合からは、もうチームの足を引っ張らないように精一杯頑張ります!」
 八回、礒部の放った打球は力なく、しかし高くバウンドして投手の頭を越え二遊間に転がる。それを捕ったのはタートルズの内野手一の守備範囲を誇る咲夜ではなく美鈴。彼女よりも早くボールに追いついた美鈴は、そこから一塁へ全力投球。微妙なタイミングだったが、判定はアウト。この時の美鈴の動きはシーズン中と同じ、軽快であり堅実な守備。いつも通りの美鈴だった。

■真ん中の苦手意識
 美鈴がグラウンドに立った、その裏の回。先頭打者として打席に立ったのはフランドール。美鈴の時と同じく、球場に詰め掛けたファンが一斉に歓声を上げる。その期待にフランドールは一球で応えた。投手、牧野の甘く入ったフォークをフルスイング。打球は高く高く夜空へ舞い上がり、右中間スタンドに飛び込んだ。これはダメ押しのソロホームランであると同時に、フランドールの完全復活を証明する一発だった。何故なら牧野が投じたフォークはストライクゾーンど真ん中。他のスラッガーなら迷わず振り切るコースだが、フランドールは別。彼女はど真ん中のボールが大の苦手なのだ。シーズンでも真ん中を執拗に攻められ、凡退するケースが多々。他の選手が楽に打つコースを、自分が何故打てない――そう、フランドールは嘆いていた。
「前ね、お姉さまがすっごく難しいコースを空振りして落ち込んでたの。どうして? って聞いてみたらね、ど真ん中を空振りしてしまう自分が情けないって言ってた。その時初めて、真ん中のボールは簡単なボールって知ったんだ。でも、私は真ん中のボールが打てないの。パチュリーや小悪魔に頼んでど真ん中のボールを打つ練習も沢山してたんだけどね・・・全然打てなくて。イライラするし、悔しかった。けどね! この間長い長い夢に魔理沙が出てきてね! 私にたっくさんホームランを打たせてくれたの! その時に真ん中を打つコツも教えてくれた! 魔理沙にはね、すっごく感謝してるんだ!」
 夢の中の活躍は、フランドールにとって良いイメージトレーニングとなったようだ。イメージは重要であり厄介な物で、一度苦手意識を持ってしまえばずっと引き摺ってしまい、全く打てなくなってしまったりもする。フランドールは姉との会話でど真ん中に対して苦手意識を持ってしまっており、執拗に力んで打ってしまう傾向が合った。が、それを夢の中でとはいえ払拭できた事は大きい。夢をイメージトレーニングとするならば、フランドールの夢は最上のイメージトレーニングだったことだろう。

 今まで欠けていたタートルズの最後のピース。完成したパズルには、何が描かれているのだろうか。

(尚、選手顔写真は兎虎が何者かに壊された為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
この二人を書かずして誰を書くっ!
美鈴が始めてグラウンドにたった際、僕は両手でガッツポーズを作ってた。
あと、牧野はもう亀戦には使わない方がいいと思うんだ・・・

亀の歩 第十四回 『活躍を夢見た月兎』

 鈴仙のシーズンは終わった。シーズンで活躍できなかった分をCS第三戦の先制タイムリーで取り返したものの、時既に遅し。試合後選手の入れ替えの為に登録抹消。やはり自身の非力さが最後まで足を引っ張った。鈴仙もこれを自覚し、打撃練習に精力的に取り組んではいたものの、一軍メンバーの能力は常にその上を走っている。とてもではないが、追いつけなかった。

■野心と協力

 もしかしたら、鈴仙はこうなることを予想していたのかもしれない。鈴仙は研究熱心だということは以前書いた通りだが、当初はそれを進んで他人と共有しようとしなかった。むしろそれを自分だけの物にしようとしていた。そうすれば自分だけ効率の良い練習ができる。自分だけが上手くなれば、当然一軍に上がるチャンスも増える。そういった野心が鈴仙の中にあったのかもしれない。それを他人と共有しだしたのは交流戦が始まった頃。当時二軍で燻っていた美鈴や妖夢らにより効率の良い練習方法を教え始めた。指摘するポイントはどれも的確で、教えを受けた選手は皆忽ち上達した。このとき既に、鈴仙は自分の能力の限界を感じていたのではないか? 自分はもうこれ以上の上達は見込めない。ならば他の、成長の見込みがある選手のために尽くそう。皆を鍛える事が、今私が出来るチームへの貢献だ――そう考えていたのかもしれない。

■落胆と恩返し

 監督から二軍落ちを告げられた直後、鈴仙は特に気落ちした様子も無く医務室で働いていた。しかし二軍に落ちて平気な選手などいる訳がない。私達が鈴仙に話を聞こうと永遠亭を訪れた時、出迎えたのはてゐだった。本来こういった役目は鈴仙が行なう。それをせずにてゐがその役目を負っているということは、やはり相当落ち込んでいるらしい。

「鈴仙ちゃんね、帰って来たと思ったら何も言わずに部屋に篭っちゃって・・・いつものようにからかってやろうって思ったんだけど・・・部屋からすすり泣く声が聞こえたら、そんな気も失せちゃって・・・」

 そう話すてゐも本当に辛そうで、これ以上話を聞くことが躊躇われた私は取材を切り上げた。これからどうなったのか、私は知らない。ただその翌日から、竹林ドームにて美鈴のリハビリを手伝う鈴仙の姿があった。

「昨夜は色々考えていた。今まで自分がやっていた事はなんだったんだろうって。一生懸命練習してタイムリーも打てたのに、すぐに落とされるなんてね・・・どうでもよくなった。でも、てゐが励ましてくれてね・・・それで思ったんだ。試合に出られないのなら、出られる選手の手伝いをしようってね」

 この日の鈴仙は吹っ切れた感じだった。登録を抹消されても自分にできる事をする。それが今まで自分を育ててくれたチームへの、最後の恩返しであると信じて。

(尚、選手顔写真は兎虎が空気を読まずに永遠亭への突入を慣行してイナバに返り討ちにあった為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
某チャットの罰ゲームにより書いた回。依頼主はそらみん(大妖精、てゐ、鈴仙担当絵師様)。
試合に出ていない選手を書くのは初めてだったので、暗中模索しながら書いた。想像100%で書くのも楽しいもんだ。
あと、この回にあわせたSSも書いてたけど、出来が酷かったからお蔵入りに。見直すと、すごく文章量少ないな・・・

亀の歩 第十三回 『気配り兎』

 四番フランドールと正二塁手美鈴を欠いたタートルズ。攻守の要がいない状態で苦戦は必須だと思われていたが、それは杞憂だった。
 第二戦は美鈴に代わって二塁を守った妖夢の初ホームランを含む四本の本塁打を放って七得点。投げてはチームの中で最も成長したメディスンが六回を十安打ながら無失点の粘りの好投。その後も磐石の投手リレーで完封勝利。
 今日の第三戦も十五安打七得点。全員が繋いで得た七点で見事日本シリーズの切符を手にした。
 この試合、フランドールの代役としてレフトを守ったのは小町。四打数三安打一打点とチーム一のアベレージヒッターとしての実力を示す。美鈴の代役として二塁手を守ったのは鈴仙・優曇華院・イナバ。シーズン中はこれといった成績を残せていない選手だった。

■期待と背信

 開幕レギュラーを掴んだ鈴仙。巧みな守備や小技を買われての起用だった。しかし課題の打撃が足を引っ張り、打率は常時一割台。塁に出られなくては得意の盗塁も出来ず、6月には二軍落ち。その後再登録されるもその頃は既に美鈴が台頭。一軍半の選手となっていた鈴仙には、居場所がなかった。
 結局今季の成績は打率1割8分6厘。本塁打は打っておらず、打点は7。期待された盗塁も僅か1個と、チームを裏切る結果になってしまった。CS開幕時も一軍にはなれず、鈴仙のシーズンはこれで終わってしまった。そう思われた。
 その矢先、美鈴らの抹消。思わぬ形で巡ってきたチャンス。それをしっかりと掴んだ。初回に藍、小町が連続ヒットで一三塁の好機。ここで打席が回ってきた。

「シーズン中は何度も期待されてたんだけど、私はそれをことごとく裏切り続けてきた。あんなにも期待されていたのにね。正直、不甲斐なかったわ。次機会があったら絶対活躍しようと思ってたけど・・・その時にはもう美鈴がいた。その時に思ったの。もう私の出る幕は無いんだって。
 でも・・・どんな理由にせよ、私は必要とされたの。だから私はその期待に応えたかった。試合に出られない美鈴の為にも・・・ね」

 初球、中田の外に逃げるスライダーを降り抜く。芯で捕らえた打球はショートの頭上を越える先制タイムリーヒット。チャンスで弱い印象を持ち、自チームよりも相手チームに貢献するバッティングをすると言われているイメージを払拭する一打だった。

■チームに尽くす態度

 鈴仙はシーズンの多くを二軍で過ごした。真面目な彼女は一軍にあがることを目標にして一生懸命練習していたことを私は知っている。永琳の助手も務めている為一日中練習は出来ないが、それでも練習量はチームでも多い。
 そんな野球に対するひたむきな姿勢を他の選手が快く思わないわけが無い。鈴仙を見習いよりいっそう練習に精を出した選手もたくさんいる。妖夢も鈴仙に影響を受けた選手の一人だ。
 一軍で活躍している妖夢だが、とても鈴仙を慕っているようだ。きっかけは自身が幽々子と共に二軍に落ちた事。妖夢は幽々子の付き添いとして自ら二軍落ちしたのだが、彼女の成績も二割半ばと低迷していた。
 主を守るための剣がこの程度の成績では――自問し、己の未熟さを許せず潰れかけた妖夢を救ったのは、鈴仙の優しさとアドバイスだ。

「うどんげさんの練習態度はチームの中でも一番ですよ。量では美鈴さんには及びませんけど、誰よりも研究熱心で、積極的にレギュラーの人たちからアドバイスを貰ってましたよ。
 貰ったアドバイスはすぐに自分のモノにしようと練習してるし、習得したプレーは私達にも教えてくれるんです。たまに・・・間違った理解をしてる時もあるけど・・・でも、そういった周りに気を配れるところはうどんげさんの長所だと思いますよ」

 抹消前の妖夢は打ち急ぎ、ボール球でも振ってしまう傾向があった。初級から打っていく積極性は評価できるものの、選球が甘ければ安打も打ちづらい。鈴仙はそこを指摘した。
 それだけではなく妖夢と一緒に選球の練習もしていた。球を選ぶ事は鈴仙にとっても課題であった為、欠点の同じ二人が練習に協力して取り組めばより効率の良い練習が可能になる。次第に二人の選球眼は良くなっていった。そして妖夢は本塁打を、鈴仙はタイムリーを打った。今までの練習の成果が出た瞬間だった。

 自分だけではなく他人にも気を払える鈴仙。チームにも数少ない気配りのできる選手である彼女は、自分の為にも仲間の為にもその身を削っている。

(尚、選手顔写真は兎虎がラリっている為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
鈴仙っ! 俺だっ! 友達になってくれっ!(嫁? 僕にはリリカがいるから(ry
合同誌にも書いてあったけど、熱スタの仕様で一番被害を被った選手だと思う。
小技や盗塁とかできる選手は、個人的に大好き。リアルでいうと関本とか。盗塁はできないけど。

亀の歩 総集編 ペナントレースを振り返って

 打球がライトに上がる。風邪を切り裂きどんどん伸びて、伸びて、伸びて――ポールを直撃。瞬間、球場が大歓声に包まれ、サヨナラホームランを放った小町は多少恥ずかしげに、しかし満面の笑みで生還する。
 途端、選手達が過激に出迎える。全員で小町を囲んでもみくちゃにする。皆満面の笑みを浮かべている。
 ファンが、選手が、監督が。全員が待ち望んでいる優勝の瞬間だった――。

■タートルズの魅力

 タートルズは序盤からAクラスをキープ。快進撃を支えたのは打撃陣だ。射命丸が得意の足技で盗塁や三塁打を次々と決めれば、咲夜はバントや進塁打でチャンスを広げ、吸血鬼姉妹がきっちり返す。仮に二人が倒れても藍や妹紅が返す。この一番から六番のうち、打率が三割を超えるのは四人だ。どこからでも塁に出る事が出来、どこからでも走者を返すことが出来る。
 打線が下位でも気を緩められない。後半二塁手のポジションを獲得した美鈴の勢いや投手を助けようとする二人の捕手。打率自体はそれほど高くないものの、チームへの貢献度は計り知れない。
 さらに、他のチームではレギュラーになってもおかしくない実力を持つ控えもいる。巧打の小町、勝負強い慧音、左殺しの幽々子。チーム全体が相手投手に与える威圧感は恐ろしく、被弾必須の弾幕打線と形容された。

 逆に投手陣は纏まらない。春に映姫が抹消されれば、中継ぎのルナサにエースの霊夢も後を追うように抹消。残る先発陣も安定感を欠き、交流戦が始まる頃には全員防御率が三点台という有様。抑えの紫もランナーを出しては何とか抑える劇場の繰り返し。投壊も時間の問題かと思われた。
 しかし二軍から上がったメディスンの好投のように、好材料もあった。登板機会に恵まれなかったものの、交流戦での試合は二戦負け無し。これに触発されてか他の先発投手の調子も上がりだした。魔理沙は月間MVPを獲得、永琳は準完全試合を達成。ルナサら中継ぎ陣も安定したピッチングを見せ始め、紫は何の変化も無かった。
 夏場にはようやく霊夢も復調。終わってみれば、悲惨な成績で終わったローテ投手はいない。投壊の危機はただの杞憂だったようだ。

 打線の影に隠れがちだが、このチームは守備力も高い。特筆すべきはやはり守備職人、大妖精だ。終盤に護りを固める為にグラウンドに舞い降りればどんな打球でもくるくる回って華麗に受け止める。
 ユーティリティープレーヤー、紅美鈴も忘れてはならない。守備固めの際にもその汎用性を遺憾なく発揮し、本職の外野手どころか投手を除く全てのポジションを守った。

 走、攻、守、投。全てがそろっているタートルズには欠点が無かった。一つを除いては。

■シーズン中に身についたモノ

 当初、私はどう考えてもタートルズが優勝するとは思えなかった。無論選手の身体能力が優れていることも考えて、だ。なぜなら、タートルズにはチームプレイを考える選手がいないからだ。
 野球に限らず、スポーツはチームプレイが重用。自分勝手で自由気ままな妖怪達が主力のチームでは協調性などあるわけが無い。
 事実、前半戦は各々が勝手に野球をしていた。射命丸が暴走を繰り返せば、吸血鬼姉妹は長打を狙って凡退し、霊夢や魔理沙は一人相撲で自滅。
 チームプレイを意識した選手もいないわけではないが、そういったことはチーム全員が考えねば意味が無い。
 それでも勝っていたのは、選手の能力が高かったからだろう。しかし、能力に頼りチームプレイを無視した勝ち方では終盤に息切れし互いに責任を押し付けあってやがては崩壊する。タートルズはこうなっていてもおかしくなかった。
 そんなタートルズを変えたのが、オールスターの休みを利用しての決起集会。これを主催者である魔理沙はこう語った。

「やっぱりやるからには優勝を目指すのは当たり前だろ? でもな、あの時のタートルズには優勝を目標にしてるヤツは少なかった。チームよりも自分の成績を意識してるのは、優勝したいって考えるのとは別だしな。
 だからそんなヤツを集めて宴会をしたんだ。皆の意識を一つにできるし、チームプレイをするきっかけにも出来るし、酒も飲めた。まさに一石三鳥ってことだぜ!」

 多少違う目的が混じっているが、この集会がタートルズの意識を変えたことは間違い無い。その証拠に、後半戦が始まってからは選手から優勝と言う単語を耳にするようになった。メイドも、騒霊も、蓬莱の姫からも。
 それからは早朝練習に参加する選手が増えた。チームプレイを意識し、繋ぐ打撃、走塁をする選手が増えた。監督の意思を汲み取る選手が増えた。
 元々能力の高いチーム。これに基本であるチームプレイが加われば、優勝しないわけがない。

 タートルズの選手達は全員が常任離れした実力の持ち主。しかし彼女達にもまだ知らない事、わからないこともある。この異変は彼女達にそれを学ばせているような・・・これは考えすぎだろうか。
 ただ、彼女達はこれからも、我々を楽しませてくれる。これだけは変わらないだろう。

(尚、選手顔写真は兎虎がいかがわしいアングルの写真を撮りすぎて粛正された為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
某チャットの罰ゲームにより書いた特別編。以来主は安雲映師さん(天子、輝夜担当絵師様)。
やっぱり総集編というだけあって長くなった。悔いはない。
この時期から掲示板の字数制限に頻繁に引っかかるようになった。文章量を減らしたコラムも数知れず・・・

亀の歩 第十二回 『練習が齎した活躍の華』

 クライマックスシリーズセカンドステージ。第一戦はタートルズが4-0で勝利。打線が四回と六回の連打で四点をあげ、投げては先発の幽香が中日打線を0に抑えた。
 タートルズらしい一発は無かった。いや、主軸に元気が無かった。三回の一死満塁から二番咲夜、三番レミリアが揃って凡退。下位打線が作ったチャンスを主軸が潰してしまう、最悪の展開がその象徴と言えよう。
 その主軸が打てない分、打ったのは下位打線。その中でも紅美鈴の尽力が目立った。

■休み無い練習

 以前私は美鈴を『練習の虫』と表現した。これは朝早くから夜遅くまで、それこそ誰も起きていない早朝から練習中の休憩時間、試合中、さらには勤務中でさえ練習している彼女を差す言葉としてはピッタリだと思う。
 ただ、シーズンはあまりこれといった活躍をしていない。出塁率は高いものの、得点圏打率は二割四分三厘。大事な場面で力んでしまう勝負弱さを吐露してしまった。
 それでも終盤戦はほとんどの試合にセカンドとして先発出場。事実上、セカンドのレギュラーとしての地位を手に入れた。
 美鈴は、これに満足しなかった。シーズン終了後、各選手が自由気ままに調整をしている中、美鈴だけがシーズン中と変わらない、いやそれ以上の練習をしていた。
 ランニング、ノック、ティーバッティング・・・他の選手を上回る練習量をこなし、CSに向けて準備をしていた。
 練習の成果はすぐに発揮された。三回にチームの初ヒットを放てば、四回、六回には左中間を破るタイムリー。四打数三安打三打点で、今日の勝利の立役者となった。

■原因不明の登録抹消

 しかし、美鈴は試合後登録を抹消された。ポストシーズンは日程が短い為、一軍登録抹消は事実上の戦力外通告。
 今日の成績では、二軍落ちとなる要素は無い。どころか、これからの試合でスタメンを約束されてもおかしくない成績だ。
 それなのに二軍落ち。タートルズからの二軍落ちの説明は無い。私は理由が怪我と思っている。
 ただ、それは考えづらい。この試合美鈴はフル出場。試合中は特に身体を痛めた様子も無かったためそれ以外の要因だろう。
 もう一点疑問に残る点がある。美鈴と共に四番、フランドールも二軍落ちしたことだ。この日は安打の無かったフランドールだが、これで見切られてしまうにはあまりにも早い。
 二人を二軍落ちさせざるを得ない何かが起きてしまったと考えるのが打倒だろう。

 CSを白星で飾ったタートルズ。しかし攻守の要が抜け、これからの試合に大きなハンデを背負ってしまった。

(尚、選手顔写真は兎虎が以前裁きを受けているため無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
めーりんはがんばる娘なんだよっ!
試合がなくとも練習するのはタートルズには少ないと思ふ。美鈴とか妹紅とかしか思い浮かばない。
この回のラストの美咲で泣いたのは僕だけではないだろう。

亀の歩 第十一回 『閻魔の引退』

 10月1日。文々。新聞にて衝撃のニュースが発表された。四季映姫・ヤマザナドゥの引退。私自身目を疑い、記事を読み進める事で納得した。
 死者を裁く職に就いている映姫。もともと閻魔の仕事の休みを利用してチームに参加している。相当無理をしていたのだろう。それでは仕事が溜まってしまうのも仕方が無い。
 映姫の登板数は他のローテ投手より若干少ないものの、抜群の安定感でチームへ優勝に貢献。それ故に惜しまれる引退。我々を盛り上げてくれたあの投球は、もう観れない。

■少ない変化球、優れた制球

 恵まれていない体格には恐ろしいスタミナを秘めており、球速、変化球のキレ、制球、すべてが一級品。唯一の欠点が、持ち球の少なさだ。
 映姫の持ち球は少ない。直球の他には高速スライダーとシュートのみ。これはタートルズの選手では一番少ない。いや、野球界から見ても少ないだろう。これで球界を生き残れるのか。事実、春は不調で二軍落ち。球種が少ないため、投球に幅が無い点がネックとなった。
 しかし、再昇格後は6.00だった防御率が、今では2.67。惜しくも最優秀防御率のタイトルは得られなかったものの、堂々のリーグ二位の成績。さらにチーム内では規定投球回をクリアしている投手ではトップの勝率。四死球も最も少ない28個だ。事実上、タートルズのエースとしても過言ではない。
 この好成績の裏には、スライダーとシュートをより活用したことがある。

「春の不調は、恐らく変化球を生かしきれてなかったのだと思います。ただ打者を抑えるために投げていた。これが原因でしょう。
 ですから私は制球を磨きました。ストライクゾーンの隅を狙い、そこに変化球を投げ込む。横に変化する球ならば、ストライクからボールに、またその逆の軌道も狙い易い。
 そうすることにより、さらに打者への攻め方が増えました。」

 どれほど選球眼の優れている打者と言えど、本当に際どいコースは選び辛い。そこに映姫は目をつけ、磨いた。その結果がこの成績。映姫の着眼点はまさに的を射ていた。

■部下への信頼

 私は最終戦後に映姫へのインタビューを試みた。映姫は試合後すぐに三途の川を渡ってしまう。生者である私は川を渡れないため、映姫に直接話を聞くのは試合後しかない。
 その中で私が小町の話題を出した時、彼女は気になる発言を残した。

「小町は、本当はよく働きます。ただ、少し本人に自覚が無いだけ。自分がどれだけ期待されているのか、そこがわかっていない。だからサボってしまう。ですから私は、小町に頼みました。私の分まで頑張れ、と」

 この時は映姫の真意はわからなかった。今にして思えば、これはある種の引退発言だったのだろう。チームを離れる映姫。それでも地獄の水先案内人、小町は残る。その小町に、映姫は託したのだ。CS、そして日本シリーズに出られない自分の分まで頑張れ、と。

「小町のサボリ癖は地獄でも有名です。でも、本当に働いてほしい時は働いてくれる。そうでもなければ、私はとっくに他の死神を雇ってますよ。

 そういえば、小町は練習をサボっても、試合をサボることは無かった。やはり選手としてグラウンドに立てば、自分が期待されていることを自覚するのだろう。よほど空気の読めない者でなければサボることは無い。
 それでも、小町にサボリ癖があることに変わりは無い。突然球場からいなくなってしまうこともあるかもしれない。どうしてそこまで信頼できるのか。映姫はきっぱりと言い放った。

「私は、小町を信じていますからね」

 出来の悪い部下でも、常に信頼を忘れない映姫。これも閻魔として当然のことなのだろうか。映姫に浮かんだ笑みは、まるでそれ以上の何かを感じさせた。

 これでチームを去る映姫。だが彼女の意思は小町に受け継がれた。小町は映姫の無念を胸に、ポストシーズンに臨む。

(尚、選手顔写真は兎虎がとうとう閻魔殿に裁かれた為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
こまえーきを(ry
適当なことを書き連ねた。こんなに能力が高いのにどうして二軍に落ちたんだえーき様。
まあルナ姉も墜ちるくらいだし、致し方ないか。

亀の歩 第十回 『伏兵が成した大仕事』

 十回裏、小町の放った打球はライトへ上がった。風に押し戻されるが、しかし打球は高々と上がる。ボールを懸命に追うライトの林を嘲笑うかのように、打球はポールを直撃。
 それはサヨナラホームランであり、タートルズの優勝決定ホームラン。代打で途中出場した伏兵の一発。前回の打席は左飛。汚名返上の打席で見事結果を残した。
 レギュラー陣の影に隠れて目立たない彼女だが、ついにその存在を表した。

■チーム一のバットコントロール

 小町の持ち味は強肩とバットコントロール。特にバットコントロールの技術はチーム一。それこそレギュラーを獲得してもおかしくない程に。
 チームでは主に対右の切り札として活躍。前半戦はあまり活躍できなかったものの、後半戦だけでは二本塁打十打点。途中から守備に付く試合もあった。射命丸と比べると多少失策は目立つものの、持ち味の強肩で捕殺を連発。外野の控えとして十分すぎる活躍だ。
 それでも、どんなに結果を残しても、レギュラーには届かなかった。外野には強肩強打のレミリア、豪打のフランドール、そして快速の射命丸がいる。その壁は厚く、誰も割って入れない。サブポジションであるファーストにも妹紅がいる。彼女に残された出番は、代打しかなかった。
「まああたいはそこまでして試合に出たくないからね。べつにレギュラーとかはそこまで気にしてないし。代打とかならまあ、頑張ってもいいかな~、とは思うけどね」
 普通の選手は気にする所を、小町は苦にも思っていない。その真意はわからないが、監督にとっては好材料。レギュラーになれないことを妬み、潰れてしまうことがないからだ。
 また、先発出場しないことで自分のリズムを崩さないと言う利点もある。小町の現時点での打率は3割2分6厘。代打での出場が多い小町のこの成績は、高い代打成功率を表す証拠。途中出場でリズムを作る小町には、代打というポジションは格好のレギュラーだった。

■地獄の水先案内人とその上司

 試合開始前のグラウンド。選手が練習している横で小町が寝ていることがよくある。選手としては信じられない光景ながらも、それが彼女のアイデンティティだとファンからも選手からも認められている。
 しかし、それを許さないのが一人。それが四季映姫・ヤマザナドゥ。小町の上司である彼女はまさに品行方正を形にした様な人物。グラウンドでサボっている小町を見つけては悔悟の棒でぺしぺしと叩いている風景も見慣れたものだ。最早その行為も見慣れた風景となり、ファンもそれを見て楽しんでいるように見える。
「四季様は恐ろしいよ・・・あたいが少しでもサボるとすぐに飛んでくるんだ。球場でも、三途の川でも、どこでもね。そんで、小さな体を精一杯飛ばして叩いてくるんだ。まったく、鬱陶しいったらありゃしないよ。
 けどね。鬱陶しいのは確かだけど、でも・・・なんて言うかね、そんな姿を見てると、ほんの少しだけだけど、やってやろう、って気持ちになるんだ。あ、仕事は別だけど。今日の打席も、四季様があたいに説教してる場面を思い出してね。あんまり目立ちたくは無いんだけど、でもね。四季様の説教を思い出したら・・・ね」
 顔を背け、少し顔を赤らめながら話す小町。鬱陶しいと愚痴りつつも、内心では映姫のことを本当に慕っているようだ。もし、このチームに映姫がいなかったらどうなっていたのだろう。小町はサボリ続けて、チームの為に働くどころか足を引っ張っていたのだろうか。それとも、映姫の説教を恐れて精一杯プレーするのだろうか。

 全員野球で勝ち進むタートルズ。控えながらチームに貢献する小町の、CSでの活躍に期待したい。

(尚、選手顔写真は兎虎が試合に熱中しすぎて写真を撮り忘れやがった為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
僕の中でこまっちゃん株が急上昇した回。
代打がレギュラー。まさに代打の死神様。
後半はこまえーきを書きたかった。でも不完全燃焼orz

亀の歩 第九回 『紅魔姉妹』

 幻想郷の実力者達が集うタートルズ。その中でもトップクラスの実力を秘めているのが紅魔館に住む吸血鬼姉妹、レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットだ。
 幼い容姿とは裏腹に身体能力はチーム随一。レミリアは走攻守に活躍し、フランドールは爆発的パワーを持つ。
 打のチーム、タートルズの中軸を担う姉妹。正念場の梅雨はとうに過ぎており、失速することの無い二人はタートルズを引っ張る。

■吸血姫の姉、レミリア

 打率3割2分5厘、本塁打36本、打点107。これが現時点でのレミリアの成績。梅雨の季節は吸血鬼の特性から調子を落として、しかしこの成績だ。デーゲームに出られず、出場試合数は他の選手よりも少ない。にも関わらず、これは全てリーグ上位。特に本塁打はリーグトップ。
 試合でもここ一番の勝負強さと強肩でチームのピンチを幾度と無く救った。

「私がリーグトップの成績を維持しているのは当たり前じゃない。このチームの真のリーダーはこの私。
 大体私が出られないデーゲームや雨の日の試合なんて面白く無いじゃない。チンタラと凡退を繰り返すだけで、点なんて取れもしない。
 私がいないタートルズなんて、ただの草野球チーム。私がいるからこそ、このチームは首位に立っていられるのよ」

 自分がチームの中心だといわんばかりの態度の裏には、それ相応の実力とカリスマがある。
 今日も七回、ツーアウトから咲夜のタイムリーで一点を返した後、紅魔館の使用人二人を塁においての打席。代わった林の初球を完璧に捉えてレフトへの逆転スリーラン。しかも飛距離は154m。文句無しの場外弾だった。使用人達が自分に繋いだチャンスを逃さずに本塁打を放ったレミリアからは凄まじいカリスマが溢れ出していた。

■吸血姫の妹、フランドール

 タートルズの主砲、フランドール。レミリアの妹であり、チームでは四番を打つ。打率や本塁打数は姉には及ばぬものの、四番と言う威圧感とパンチ力ある打撃が持ち味。
 ただ守備は苦手。その為試合終盤では守備要員を送られている。精神的に幼い彼女は、しかしそれを何とも思っていない。

「私はただドッカーンって出来ればいいからね~。試合の途中で変えられてもそれまでにドッカーンって出来てればいいし、ずっと試合に出たい訳じゃないからね。
 でもね~。たま~にドッカーン出来ない時もあるからね~。そんな時はちょっとイライラする。
 だからね。私にとってのヒットはホームランの打ちそこない。私はいつもホームランを狙ってるからね」

 いつでも一発狙いだが、打率は三割目前。強打の中に巧打も潜む彼女は、相手にとっては恐怖そのもの。それだけではない。二番咲夜、三番レミリア、四番フランドールで構成される紅打順。それが繋がった時ほど恐ろしいものは無い。
 本日の試合も、初回一死後からヒットで咲夜が塁に出て、レミリア、フランドールが連続タイムリーツーベース。理想的な連打で二点を先制。一発もあり、繋がりも太い。それがタートルズと言うチームであり、紅魔姉妹なのである。

 紅魔館に住む紅き姉妹。彼女達は今宵も夜空に真っ紅なアーチを描く。

(尚、選手顔写真は兎虎が観戦中突然鼻血を噴き出して貧血に陥った為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
構成に悩んだその③
というか下手に実力があると逆に書き辛い。
それにレミリアなんて練習しなさそうじゃない。どうやって書けと。

亀の歩 第八回 『万能妖狐』

 タートルズの俊足、巧打、強肩は? それは三塁手の八雲藍。本塁打や打点は目立たぬものの、打率はリーグ二位。
 開幕から主に五番を任されているが、他選手の調子により一番や六番を打ったことも。
 卓越したバットコントロールと俊足でどの打順に置いても要求通りの働きをする彼女は、まさにタートルズの切り込み隊長。
 さらには上記の他に好守もある。本職であるサードの他にも外野を、紫が投げる時には捕手に回る。一日でその三つのポジションを全て守ることもあった。

■初球から打つ積極性

 藍の魅力は、なんと言っても初球打ちだろう。
 初球から思い切りバットを振る。失敗を恐れずに初球から振り回す姿は、投手にとっては恐怖そのもの。
 しかも藍は打率が高い。それは初球打ちで結果を残している証拠だ。一球目に置きに行くボールを投げればすぐ痛打。投手は初球から細心の注意を払う必要がある。

「初球打ちと言うのは、結果を出せば特に何も無いのだが、打てなければよく見ていけと野次られる。
 だが私はじっくり見て打つよりも初球から打つほうが効果的だと思っている。そうすることで投手のリズムや調子を狂わせることが目的だからな。
 そのせいで応援団から苦情を受けたこともあったな。『初球から打ってしまうので応援歌が演奏できない』だそうだ。
 ・・・しかし最近は橙からも・・・ああ橙!!! 私が一体何をしたんだ!!!!! ちぇえええええええ」

 以下省略。

 失敗を恐れずに初球打ちを続ける。射命丸、妹紅、レミリアと共に打率三割をキープする四人は、相手にとって恐怖の的であることは間違いない。

■抑え捕手

 藍にはもう一つ役割がある。タートルズの守護神、紫の捕手だ。
 オープン戦から、紫の専属捕手として活動している藍。捕手としての技術も十二分にあり、正捕手となってもおかしくない。
 ただ、藍がスタメンマスクをかぶる事は一度も無い。理由は、彼女自身にある。

「紫様の球は予測できない変化をする。その変化がわかるのは紫様自身と紫様とリンクしている我々式神だけ。だから紫様の球は蓬莱の姫や冬妖怪には取れないし、私も紫様の球しか取れない。
 ただ紫様は少々お戯れが過ぎる・・・たまにこちらのサインを無視してわざと打ちやすいところに投げてランナーを出して・・・
 我々のみならず監督や観客までハラハラさせて・・・まったく、少しは真面目にや」

 この時突然藍の姿が消えた。手品だろうか?

 藍は捕手を務める時式神の能力で己の技術を底上げしている。だからこそ紫の球は捕れ、その他の投手の球は捕れない。
 当たり前だ。私は一度バックネット裏で紫の投球を見た。恐ろしい変化をする魔球、ナックルが紫の決め球。それは並の捕手では捕れない様な球速、変化。
 藍のリンクと集中力があるからこそ生きる。それがナックルであり、紫なのだ。

 打撃、守備でチームを支える藍。彼女にはこのままタートルズの優勝の立役者となってほしい。

(尚、選手顔写真は兎虎が何者かにに騒霊三姉妹のサインを強奪されついでにボコボコにされて引き篭もってしまった為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
構成に悩んだその②
その試合で活躍したから、という選び方じゃちょっと辛かった。
あと、らんしゃまいぢめすぎた。ゴメンね。

亀の歩 第七回 『騒霊組曲』

 幻想郷に住む者ならば、プリズムリバー楽団を知っているだろう。騒霊の三姉妹で構成されている幽霊楽団だ。
 その筋の人には大人気で、ライブのチケットはいつも完売状態。それ故楽団のライブを聴ける人は限られている。
 しかし、彼女達のライブが今日思わぬ場所で公演された。私は紅魔館球場で、プリズムリバー楽団の奏でる組曲を聴いた。
 彼女達三姉妹が奏でた組曲。美しい曲調は我々のみならず相手チームをも魅了した。

■前奏曲、メルラン

 まず我々を引き込む前奏曲を奏でたのはメルラン。速球とカーブ、そして決め球のスクリューを駆使して阪神打線を翻弄。
 若干球が高めに浮いて痛打を浴びることもあったが、要所をきっちりと締めた。

「メルランはローテの谷、って監督にも言われてるからね~。
 ルンルン気分でいつも通り投げたけど、先制点をあげちゃったのが反省点ね。
 ポンポンと投げ急いじゃったからよく打たれたけど、その後を抑えられたのがよかったわ~」

 ガンガンと押していく彼女のピッチングで七回を二失点。
 つまらせた打球も多く、まさに打たせて取った白星。

 打撃でも投手では珍しい三塁打を放って元気の無い打線に喝を入れた。これに上位打線が奮起し、結果四得点。投打に活躍した彼女は、前奏曲を奏できった。

■鎮魂歌、ルナサ

 直球と全く同じフォームから投じられる80km/h台のチェンジアップ。直球との急速差は60km/hに近い。
 打者からしてみれば、そのチェンジアップはまさに打ちごろの球。がしかし、面白いように打ち損ねる。速球と組み合わせるからこそ生きる球、それこそがチェンジアップの真骨頂だ。

「あまりこの球を多投しないことが抑えるコツなんだ。ただ遅いだけの球だから、多く投げれば当然打たれる。
 今回も打者のタイミングを外す為に投げたんだけど・・・少し甘かったな」

 八回、二点リードの場面で妹を救援するためにマウンドへ向かったルナサ。先頭打者にヒットを打たれるものの続く赤星とシーツを外野フライに打ち取った。迎えるバッターは四番、金本。
 その三球目に投じたのはチェンジアップ。二球続けての直球、それに続けて投げたのでタイミングを完全に外されたのか金本はバットを振ることなく見送った。
 が、スライダーを挟んで投げた五球目、ストレート。高めに浮いた失投を完璧に捕らえられ、左中間を破るタイムリーツーベース。これで一点差に迫られてしまった。
 それでも大崩れしないのがルナサの売り。次打者、今岡を遊飛に打ち取り、阪神の反撃ムードを鎮魂歌で制した。

■幻想曲、リリカ

 九回のマウンドに上がったのは三姉妹の末っ子、タートルズの守護霊とも称されるリリカ。
 チームには八雲紫という絶対的守護神がいるためセーブはそれほど多くないが、凄まじい安定感で試合を締めくくる。

「本当は面倒だから投げたくないんだけどね~。姉さん達がちょっとテンポ悪く投げてたし、ここは私がしっかり抑えないとね~」

 態度は大きいが実力は本物。僅か十二球で打者三人を抑えた。
 その時多投したのは直球と同じスピードで変化するサークルチェンジ。
 打者からして見れば、直球が突然曲がりながら沈むのだ。よほどこの球を研究しない限り打つことは難しいだろう。
 現実ではありえない、幻想の球。それを自在に操るリリカはこの熱戦を幻想曲で締めくくった。

 三姉妹が奏でた野球というコンサート。球場を後にした私は野球を観終わった高揚感のほかにもライブを聴き終えた高揚感も味わった。

(尚、選手顔写真は兎虎が騒霊三姉妹の写真ではなくサインを貰ってきやがった為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
構成に一番苦労しなかった。リニュ前もギリギリ観れたのと、プリバスキーだから当たり前。
前奏曲=先発、鎮魂歌=鬱の音色、幻想曲=幻想の音色、というイメージ
こっそり縦読みも書いてみたけど、多分誰も気づいてくれなかった。というか僕の縦読みはこの程度が限界。

亀の歩 第六回 『完全で瀟洒な遊撃手』

 残念、そこは私の咲夜さんだ――幻想郷スタジアムへ行った者ならば、必ず一度は耳にしているであろうこの言葉。
 それはタートルズの名ショート、十六夜咲夜へボールが転がった時にかけられる歓声。これが元となり今ではタートルズの全選手にこの掛け声が派生している。
 ご存知の通り、彼女は吸血鬼の住む館、紅魔館のメイド長。吸血鬼姉妹や魔女らの暮らす広大な館の雑用を全て担っているのが彼女だ。その完璧たる仕事ぶりから付けられたあだ名は『完全で瀟洒な従者』
 彼女は全てにおいて完璧たる存在。どんなことでもそつ無くこなし、失敗などありえない。それ故に、春の不調は我々のみならず自身をも驚かせた。

■思わぬハプニング、思わぬアドバイス

 四月。咲夜の打率は二割を切った。
 オープン戦では走攻守に目を見張る活躍をしていた。完璧を表現していたプレースタイルで勝利をアシスト。
 しかしいざ開幕してみれば、いい当たりは出るもののことごとく野手の正面をつく不運な打球が続発。打順が八番に降格したことも。
 出口の見えないトンネル、原因不明の不調。それを救ったのは、同じ紅魔館に住む門番だった。

「美鈴に指摘されましたわ。タイミングが完璧すぎる、と。実際私は常にジャストミートを心掛けていましたわ。
 ですが、それではヒットを打つことが出来ない。ですから微妙にタイミングをずらして打ってみたわ。
 爆発的に、とはいかないけれど、ヒットは打てるようになった。美鈴にアドバイスをもらうなんて、私もまだまだね」

 美鈴を見下している口調で話す咲夜だが、その口元には笑みが浮かんでいた。
 春はまるで何かに憑かれているかのように安打が出なかった彼女。前述の通り、打球は野手の正面をついてばかり。
 しかしその原因は、打つタイミングの計り方だった。流すときは微妙に遅らせ、引っ張るときは微妙に早める。打撃の基本をマスターしすぎた為に起こった不振。
 咲夜のタイミングの取り方は決して間違ってはいない。むしろお手本となるものだ。
 ただあまりにもドンピシャのタイミングで打ってしまう。それゆえに野手の正面をつくライナー性の打球が増加。これでは不振に陥るのも無理は無い。
 指摘を受けてからは、打つタイミングを更に遅らせ、早めた。僅かにそうするだけで、安打は増え、打順も二番に復帰。

 今では打率も三割を越え、本日の試合では決勝打を放った。春の不調だった咲夜の姿は、もうどこにも無い。

■完璧の上の更なる完璧

「私の守備はまだまだ未熟。身体能力はあるとは思っていますけど、技術や勘は他球団の名手には及ばないわ」

 咲夜が引き合いに出した守備はダイビングキャッチのシーン。彼女はセンターに抜けようかという当たりをその守備でいくつも防いだ。
 しかし取ってからの動作が遅い為、内野安打を許してしまうことも多い。
 尤も、遊撃手がダイビングキャッチを強いられる打球は大抵深い当たり。止めただけでも凄いと言えるものなのだが、咲夜の完璧はそれを許さない。

「ある球団のショートは一球ごとに守備位置を変え、ゾーンと形容されています。別のショートはセカンドとの連携で守備範囲を広げています。
 さらには強肩で深い位置からノーステップで送球してアウトに出来るショートもいます。私以上のショートは沢山います。
 だからこそ、私は更に高みを目指していますわ」

 いくら完璧にこなすメイド長といえど、経験の差や実戦勘は歴戦の戦士達に及ばない。
 その及ばない点を身体能力で強引に埋めているのが現状。それでも十分すぎるほどの守備センスを見せているが、まだ彼女は満足できない。

 貪欲に高みを目指しているからこそ、彼女は『完璧』という称号を持っているのだ。

(尚、選手顔写真は兎虎が懲りずに禁句を連呼した為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
構成に悩んだその①
咲夜さんを書くとは早々に決めていたものの、後半が完全に思考ストップ。
一応小坂やアライバを引き合いに出してみたものの、締めが適当。どこのモルダウだ。

亀の歩 第五回 『エースの復活』

 不振で二軍調整していた霊夢。長くマウンドから姿を消していた彼女がついに戻ってきた。
 開幕戦では七回を被安打四、三失点の好投を見せるも、それ以降は成績が振るわなかった。
 そして今日、復活のマウンド。七回三分の一を一失点。勝敗はつかなかったものの、復帰登板を好投で飾った。 

■名女房、レティ

「今日のリードはね~。クリーンナップ、特に三番に厳しいリードにしたの~。霊夢の持ち味の、制球と変化球を活かしてね~」

 霊夢の好投を呼ぶリード、自身もホームを死守するブロックで点を防いだレティは、この日のリードを話してくれた。

「三番は一番ヒットを打つ選手が入るから~、三番、今日の試合だったら金城ね。彼を抑えたら試合も楽に進められるかな~って」

 三回。相川を三振、三浦を左飛に打ち取った後、仁志と石井に安打を打たれ一二塁。
 今日の試合はエース同士の投げ合い。一点が重い試合。それ故に、先制点を許してはならない。
 打者は三番、金城。レティが注意人物に挙げていた選手。打ち気に逸る金城をシュートで引っ掛けさせ二ゴロ。ピンチを凌ぐ。

「霊夢のシュートは変化は少ないけどスピードはあるの。バッターは何だかストレート待ちだった様に見えたし~。だからシュートで引っ掛けさせたのよ~」

 この日、バッテリーは金城を完璧に押さえ込んだ。三番である彼をマークされた横浜は打線が繋がらず、七回まで無得点。

「今日はいつもよりシュートを多めに投げさせたの~。ちょっとフォークのキレが無かったし、打たせて取るにはシュートが一番だからね~」

 確かに今日の投球はシュートが多かった。横浜打線もそのシュートをよく引っ掛け、レティの采配の上手さを物語らせた。
 霊夢の好投は、レティのリードがあってこそ。本人もそれを自覚している。

「レティのリードはね。どこがいいとはわからないけど・・・何だか投げ易いのよね。投げたい球とリードがよく合うからかな?」

■コーチで学んだ大切なこと

 今日の試合、霊夢は横浜打線を完璧に抑えたものの、勝ち星はつかなかった。セットアッパーのルナサがまさかの同点打を許したからだ。
 それでも、試合後の霊夢はルナサに対して怒りをまったく見せなかった。見せていたのは、自信の快投の満足と、二連続四球への後悔。

「勝ち星がどうとか、そんなことはコーチやってたらどうでもよくなったっていうかね。ルナサは私が出したランナーを帰さないように頑張ってた。二つもフォアボール出して降板した私には攻める権利なんて無いし。
 やっぱり最後は制球が甘くなっちゃった。もっと体力つけないとダメね」

 霊夢はそう語って引き上げていった。

 投手、特に先発は試合を作る大事な役目。初回にいきなり大量失点を許せば、選手全員がしらけちゃ・・・ムードが下がり、その日の試合は不穏な雰囲気が漂う。
 逆に快投を見せれば、選手の士気は上がり、各々の調子も上がる。
 そういう意味では、今日の霊夢は先発の責任を十分果たした。ランナーを許しても粘りの投球で七回まで無失点。八回こそ四球を出してしまったが、選手のムードは変わらない。

 この投球で、霊夢のローテ復帰は確約されただろう。春は思うような投球ができなかっただけに、これからの活躍に期待したい。

(尚、選手顔写真は兎虎がビンボーと叫びまくったせいか何者かにホーミングで狙い撃ちされた為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
くろまくみこうおおおおおおおおおおお
中盤が長くなってしまったけど、レティに沢山語らせたかった。金城ゴメン。
SHI☆RA☆KE☆CHA☆U☆

亀の歩 第四回 『どん底からの大活躍』

 タートルズの二塁手のレギュラーといえば? 開幕当初は鈴仙や雛がよく起用されていた。だが二人とも極度の不振に陥り、一軍からも抹消されている。てゐも二塁手として唯一登録されてはいるが、代走としての出場が殆どだ。
 現在タートルズのセカンドを守っているのは紅美鈴。最近二軍から上がってきた選手だ。
 他のメンバーと比べると、どうしても力不足のように思えてしまう。妹紅やレミリアのようにここ一番の勝負強さも無ければ、射命丸のような足も、咲夜のような芸術的守備も無い。せいぜいどこでも守れる器用さがあるだけだ。
 いや、彼女にしかない物がある。彼女は練習の虫だ。

■最もチームプレイを意識した選手

 開幕を二軍で迎えた美鈴。オープン戦でも鳴かず飛ばずでは当然の結果だろう。
 私自身、監督の選んだ一軍メンバーには何の問題も無い様に見えた。

 だが、そう簡単にはいかないのが野球。いざ開幕を迎えれば、咲夜、霊夢、映姫、ミスティア、何より二塁手組の大不振がタートルズを苦しめた。
 シーズンが進むと咲夜らの調子は上昇したものの、二塁手組はその気配すらない。

 それはタートルズにとっては頭を悩ませるものであり、同時に美鈴にはチャンスでもあった。この時から美鈴は本格的に内野手の練習を始めていた。
 タートルズの外野陣はすでに固まっていた。どんな選手であれレミリア達からレギュラーを奪うのは至難の技。それを実感していたからこそ、彼女はあっさり外野手として一軍に上がるのを諦めた。

「勿論心残りはありますよ。元々私は外野手でしたし、今でも外野で出場したいって思ってます。
 でも、今チームが必要としているのはセカンドとしての私。必要とされているならば、私はどこでも守るつもりです」

 これは美鈴の話。彼女ほどチームプレイを心がけている選手は他にいるのだろうか?
 外野手として試合に出たいのは当然だろう。その為にシーズンが始まる前からも練習を重ねてきた。しかし現実は、レミリア達の高すぎる壁。控えにも巧打の小町や藍がいる。
 そこでタートルズの穴であるセカンドの練習を始めた。自分の本意を押し殺して、チームに貢献する為に。なにより自分が一軍で活躍する為に。

■地道な努力

 練習中の彼女の顔には幾つもの切傷があった。

「門番の仕事をサボって素振りをしていたのよ。いつもいつも練習は仕事が終わってからって言ってるのに・・・」

 美鈴の切傷について私が紅魔館のメイド長に訪ねたところ、このような返事をもらった。この事と切傷の関連性は私にはわからないが、美鈴が試合の終わった深夜でも練習をしているということがわかった。
 グラウンドが使える時はずっとノックを受け、試合を観戦して選手のプレーを盗み、試合後も一人バットを振るう。妹紅に打撃のアドバイスを受けていたことも。
 以前妹紅の欄にも書いた通り、練習は裏切らない。今の彼女の活躍も、この地道な練習を続けたからであろう。

 二軍から上がり立ての頃、しばらく安打が出なかったことがある。レギュラーから外され、二軍落ちしてもおかしくない内容だった。
 それでも他の二塁手組の不振から辛抱強く起用され続けた。その結果、六月八日の試合では決勝打を放ち、レミリアとの中継プレーでランナーを刺し、本日の試合では大逆転劇の口火を切る適時二塁打を打った。
 それはついに彼女の努力が報われた瞬間。美鈴がタートルズの一軍に、レギュラーに定着する為の第一歩。

 未だチャンスでは『中国乙』や『さて守備の準備』という罵声が飛び交う美鈴。だが私は、これがいつか本当の声援となることを信じている。

(尚、選手顔写真は兎虎が禁句を叫んでナイフで刺された為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
うおおおおおめえええええええりいいいいいいいいいん
めいりんはがんばる娘だよっ! 中国じゃないんだよっ!
そんな気持ちMAXで書いた。

亀の歩 第三回 『紅黒戦』

 本日は交流戦の休みを利用して紅黒戦が行なわれた。魔理沙の率いる黒組、霊夢の率いる紅組の二組に分かれて、各々汗を流した。
 試合は紅組の勝利。八回に小町がリリカから決勝タイムリーを放ち、九回は紫が見事三人で抑えた。

 やはりこういった試合はペナントとは違う楽しみがある。普段試合に出ない選手の活躍、試合で活躍していない選手の活躍、投手で出場した選手の本塁打・・・ペナントでは出来ないのびのびプレーを見せてくれた。
 更には練習試合であるにもかかわらず球場は超満員。タートルズと言うチームや野球と言う競技がどれほどこの幻想郷で話題になっているかがわかる一日だった。
 それ故に、アリス、メディスン、幽香、映姫の四人が出場しなかったのは少しばかり寂しい。私自身、四選手の活躍も見たかったのだから。

■タートルズのオールスター

 これは練習だ。勝ち負けが重要ではない、各選手の能力向上のための試合。しかしその一方で、タートルズのオールスターゲームとも言えるだろう。
 その象徴が、黒組の四番は魔理沙だったことだろう。
 普段投手でペナントでは打席もそう回ってこないものの、打撃も得意で一部のファンからは『主砲』とも呼ばれている。
 彼女は降板後、何とレフトに守備位置を変更。五回には見事同点ホームランを放った。さらに左翼の守備では失策、走塁ミスも記録。ある意味では、今日のMVPといえる。
 練習である為魔理沙の行為は殆ど意味の無いことではあるが、球場に詰め掛けたファンを喜ばすには十分だ。

 また、もう一人黒組で注目を集めたのが、幽々子だ。魔理沙がホームランを打った直後の打席で二者連続ホームラン。一時は勝ち越しの点となった。
 タートルズの代打の切り札として起用される彼女がスタメン出場する事は稀。彼女のスタメンやホームランには、ファンが大きな歓声を送った。
 また観客席も、いつもより盛り上がりが違った。ナイフで刺される人も三割増しだったのも頷ける。

■夢の対決

 もう一つ、忘れてはならないものがある。エースと四番の対決だ。
 同じチームに所属するエースと四番は対決することは無い。こういった形式で無ければ実現することの無い戦い。

 それは一回裏一死一、二塁での場面。立ち上がりの悪い魔理沙がいきなり迎えたピンチ。しかも相手はフランドール。ここで点でもとられようものなら、流れが一気に紅組へと流れかねない。

「今まで何球も魔理沙のボールを受けているけど、この時の球は凄かったわ~。ミットがバシッって音を立てて。この一球だけで、手が真っ赤になっちゃったわ~」

 試合後のレティはこう言った。
 魔理沙がフランドールに投じたのは一球、148km/hの真ん中低めの直球。ただこの一球には『絶対に打ち取ってやる』という気持ちが入っていた。

「ドッカ~ンって出来るボールだったのに、打てなかったの。なんだかすごくボールが重かったなぁ・・・」

 結果は併殺。フランドールが語ったように、このとき投じた一球はこの日で一番力がこもっていたのではないだろうか。

 なんにせよ、今日は良い試合だった。これからも、選手達にはファンに夢を与えるプレーを、そして優勝を目指してほしい。

(尚、選手顔写真は、兎虎がカメラを盗まれた為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
リリカが打たれたー・・・
今思えば、ちょっと書くのに苦労した。誰を取り上げるかに悩んだ。
結局魔理沙とゆゆ様、そしてフランちゃんに。オールスター大好き。

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