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亀の歩 第四回 『どん底からの大活躍』

 タートルズの二塁手のレギュラーといえば? 開幕当初は鈴仙や雛がよく起用されていた。だが二人とも極度の不振に陥り、一軍からも抹消されている。てゐも二塁手として唯一登録されてはいるが、代走としての出場が殆どだ。
 現在タートルズのセカンドを守っているのは紅美鈴。最近二軍から上がってきた選手だ。
 他のメンバーと比べると、どうしても力不足のように思えてしまう。妹紅やレミリアのようにここ一番の勝負強さも無ければ、射命丸のような足も、咲夜のような芸術的守備も無い。せいぜいどこでも守れる器用さがあるだけだ。
 いや、彼女にしかない物がある。彼女は練習の虫だ。

■最もチームプレイを意識した選手

 開幕を二軍で迎えた美鈴。オープン戦でも鳴かず飛ばずでは当然の結果だろう。
 私自身、監督の選んだ一軍メンバーには何の問題も無い様に見えた。

 だが、そう簡単にはいかないのが野球。いざ開幕を迎えれば、咲夜、霊夢、映姫、ミスティア、何より二塁手組の大不振がタートルズを苦しめた。
 シーズンが進むと咲夜らの調子は上昇したものの、二塁手組はその気配すらない。

 それはタートルズにとっては頭を悩ませるものであり、同時に美鈴にはチャンスでもあった。この時から美鈴は本格的に内野手の練習を始めていた。
 タートルズの外野陣はすでに固まっていた。どんな選手であれレミリア達からレギュラーを奪うのは至難の技。それを実感していたからこそ、彼女はあっさり外野手として一軍に上がるのを諦めた。

「勿論心残りはありますよ。元々私は外野手でしたし、今でも外野で出場したいって思ってます。
 でも、今チームが必要としているのはセカンドとしての私。必要とされているならば、私はどこでも守るつもりです」

 これは美鈴の話。彼女ほどチームプレイを心がけている選手は他にいるのだろうか?
 外野手として試合に出たいのは当然だろう。その為にシーズンが始まる前からも練習を重ねてきた。しかし現実は、レミリア達の高すぎる壁。控えにも巧打の小町や藍がいる。
 そこでタートルズの穴であるセカンドの練習を始めた。自分の本意を押し殺して、チームに貢献する為に。なにより自分が一軍で活躍する為に。

■地道な努力

 練習中の彼女の顔には幾つもの切傷があった。

「門番の仕事をサボって素振りをしていたのよ。いつもいつも練習は仕事が終わってからって言ってるのに・・・」

 美鈴の切傷について私が紅魔館のメイド長に訪ねたところ、このような返事をもらった。この事と切傷の関連性は私にはわからないが、美鈴が試合の終わった深夜でも練習をしているということがわかった。
 グラウンドが使える時はずっとノックを受け、試合を観戦して選手のプレーを盗み、試合後も一人バットを振るう。妹紅に打撃のアドバイスを受けていたことも。
 以前妹紅の欄にも書いた通り、練習は裏切らない。今の彼女の活躍も、この地道な練習を続けたからであろう。

 二軍から上がり立ての頃、しばらく安打が出なかったことがある。レギュラーから外され、二軍落ちしてもおかしくない内容だった。
 それでも他の二塁手組の不振から辛抱強く起用され続けた。その結果、六月八日の試合では決勝打を放ち、レミリアとの中継プレーでランナーを刺し、本日の試合では大逆転劇の口火を切る適時二塁打を打った。
 それはついに彼女の努力が報われた瞬間。美鈴がタートルズの一軍に、レギュラーに定着する為の第一歩。

 未だチャンスでは『中国乙』や『さて守備の準備』という罵声が飛び交う美鈴。だが私は、これがいつか本当の声援となることを信じている。

(尚、選手顔写真は兎虎が禁句を叫んでナイフで刺された為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
うおおおおおめえええええええりいいいいいいいいいん
めいりんはがんばる娘だよっ! 中国じゃないんだよっ!
そんな気持ちMAXで書いた。
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