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亀の歩 第七回 『騒霊組曲』

 幻想郷に住む者ならば、プリズムリバー楽団を知っているだろう。騒霊の三姉妹で構成されている幽霊楽団だ。
 その筋の人には大人気で、ライブのチケットはいつも完売状態。それ故楽団のライブを聴ける人は限られている。
 しかし、彼女達のライブが今日思わぬ場所で公演された。私は紅魔館球場で、プリズムリバー楽団の奏でる組曲を聴いた。
 彼女達三姉妹が奏でた組曲。美しい曲調は我々のみならず相手チームをも魅了した。

■前奏曲、メルラン

 まず我々を引き込む前奏曲を奏でたのはメルラン。速球とカーブ、そして決め球のスクリューを駆使して阪神打線を翻弄。
 若干球が高めに浮いて痛打を浴びることもあったが、要所をきっちりと締めた。

「メルランはローテの谷、って監督にも言われてるからね~。
 ルンルン気分でいつも通り投げたけど、先制点をあげちゃったのが反省点ね。
 ポンポンと投げ急いじゃったからよく打たれたけど、その後を抑えられたのがよかったわ~」

 ガンガンと押していく彼女のピッチングで七回を二失点。
 つまらせた打球も多く、まさに打たせて取った白星。

 打撃でも投手では珍しい三塁打を放って元気の無い打線に喝を入れた。これに上位打線が奮起し、結果四得点。投打に活躍した彼女は、前奏曲を奏できった。

■鎮魂歌、ルナサ

 直球と全く同じフォームから投じられる80km/h台のチェンジアップ。直球との急速差は60km/hに近い。
 打者からしてみれば、そのチェンジアップはまさに打ちごろの球。がしかし、面白いように打ち損ねる。速球と組み合わせるからこそ生きる球、それこそがチェンジアップの真骨頂だ。

「あまりこの球を多投しないことが抑えるコツなんだ。ただ遅いだけの球だから、多く投げれば当然打たれる。
 今回も打者のタイミングを外す為に投げたんだけど・・・少し甘かったな」

 八回、二点リードの場面で妹を救援するためにマウンドへ向かったルナサ。先頭打者にヒットを打たれるものの続く赤星とシーツを外野フライに打ち取った。迎えるバッターは四番、金本。
 その三球目に投じたのはチェンジアップ。二球続けての直球、それに続けて投げたのでタイミングを完全に外されたのか金本はバットを振ることなく見送った。
 が、スライダーを挟んで投げた五球目、ストレート。高めに浮いた失投を完璧に捕らえられ、左中間を破るタイムリーツーベース。これで一点差に迫られてしまった。
 それでも大崩れしないのがルナサの売り。次打者、今岡を遊飛に打ち取り、阪神の反撃ムードを鎮魂歌で制した。

■幻想曲、リリカ

 九回のマウンドに上がったのは三姉妹の末っ子、タートルズの守護霊とも称されるリリカ。
 チームには八雲紫という絶対的守護神がいるためセーブはそれほど多くないが、凄まじい安定感で試合を締めくくる。

「本当は面倒だから投げたくないんだけどね~。姉さん達がちょっとテンポ悪く投げてたし、ここは私がしっかり抑えないとね~」

 態度は大きいが実力は本物。僅か十二球で打者三人を抑えた。
 その時多投したのは直球と同じスピードで変化するサークルチェンジ。
 打者からして見れば、直球が突然曲がりながら沈むのだ。よほどこの球を研究しない限り打つことは難しいだろう。
 現実ではありえない、幻想の球。それを自在に操るリリカはこの熱戦を幻想曲で締めくくった。

 三姉妹が奏でた野球というコンサート。球場を後にした私は野球を観終わった高揚感のほかにもライブを聴き終えた高揚感も味わった。

(尚、選手顔写真は兎虎が騒霊三姉妹の写真ではなくサインを貰ってきやがった為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
構成に一番苦労しなかった。リニュ前もギリギリ観れたのと、プリバスキーだから当たり前。
前奏曲=先発、鎮魂歌=鬱の音色、幻想曲=幻想の音色、というイメージ
こっそり縦読みも書いてみたけど、多分誰も気づいてくれなかった。というか僕の縦読みはこの程度が限界。
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