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亀の歩 総集編 ペナントレースを振り返って

 打球がライトに上がる。風邪を切り裂きどんどん伸びて、伸びて、伸びて――ポールを直撃。瞬間、球場が大歓声に包まれ、サヨナラホームランを放った小町は多少恥ずかしげに、しかし満面の笑みで生還する。
 途端、選手達が過激に出迎える。全員で小町を囲んでもみくちゃにする。皆満面の笑みを浮かべている。
 ファンが、選手が、監督が。全員が待ち望んでいる優勝の瞬間だった――。

■タートルズの魅力

 タートルズは序盤からAクラスをキープ。快進撃を支えたのは打撃陣だ。射命丸が得意の足技で盗塁や三塁打を次々と決めれば、咲夜はバントや進塁打でチャンスを広げ、吸血鬼姉妹がきっちり返す。仮に二人が倒れても藍や妹紅が返す。この一番から六番のうち、打率が三割を超えるのは四人だ。どこからでも塁に出る事が出来、どこからでも走者を返すことが出来る。
 打線が下位でも気を緩められない。後半二塁手のポジションを獲得した美鈴の勢いや投手を助けようとする二人の捕手。打率自体はそれほど高くないものの、チームへの貢献度は計り知れない。
 さらに、他のチームではレギュラーになってもおかしくない実力を持つ控えもいる。巧打の小町、勝負強い慧音、左殺しの幽々子。チーム全体が相手投手に与える威圧感は恐ろしく、被弾必須の弾幕打線と形容された。

 逆に投手陣は纏まらない。春に映姫が抹消されれば、中継ぎのルナサにエースの霊夢も後を追うように抹消。残る先発陣も安定感を欠き、交流戦が始まる頃には全員防御率が三点台という有様。抑えの紫もランナーを出しては何とか抑える劇場の繰り返し。投壊も時間の問題かと思われた。
 しかし二軍から上がったメディスンの好投のように、好材料もあった。登板機会に恵まれなかったものの、交流戦での試合は二戦負け無し。これに触発されてか他の先発投手の調子も上がりだした。魔理沙は月間MVPを獲得、永琳は準完全試合を達成。ルナサら中継ぎ陣も安定したピッチングを見せ始め、紫は何の変化も無かった。
 夏場にはようやく霊夢も復調。終わってみれば、悲惨な成績で終わったローテ投手はいない。投壊の危機はただの杞憂だったようだ。

 打線の影に隠れがちだが、このチームは守備力も高い。特筆すべきはやはり守備職人、大妖精だ。終盤に護りを固める為にグラウンドに舞い降りればどんな打球でもくるくる回って華麗に受け止める。
 ユーティリティープレーヤー、紅美鈴も忘れてはならない。守備固めの際にもその汎用性を遺憾なく発揮し、本職の外野手どころか投手を除く全てのポジションを守った。

 走、攻、守、投。全てがそろっているタートルズには欠点が無かった。一つを除いては。

■シーズン中に身についたモノ

 当初、私はどう考えてもタートルズが優勝するとは思えなかった。無論選手の身体能力が優れていることも考えて、だ。なぜなら、タートルズにはチームプレイを考える選手がいないからだ。
 野球に限らず、スポーツはチームプレイが重用。自分勝手で自由気ままな妖怪達が主力のチームでは協調性などあるわけが無い。
 事実、前半戦は各々が勝手に野球をしていた。射命丸が暴走を繰り返せば、吸血鬼姉妹は長打を狙って凡退し、霊夢や魔理沙は一人相撲で自滅。
 チームプレイを意識した選手もいないわけではないが、そういったことはチーム全員が考えねば意味が無い。
 それでも勝っていたのは、選手の能力が高かったからだろう。しかし、能力に頼りチームプレイを無視した勝ち方では終盤に息切れし互いに責任を押し付けあってやがては崩壊する。タートルズはこうなっていてもおかしくなかった。
 そんなタートルズを変えたのが、オールスターの休みを利用しての決起集会。これを主催者である魔理沙はこう語った。

「やっぱりやるからには優勝を目指すのは当たり前だろ? でもな、あの時のタートルズには優勝を目標にしてるヤツは少なかった。チームよりも自分の成績を意識してるのは、優勝したいって考えるのとは別だしな。
 だからそんなヤツを集めて宴会をしたんだ。皆の意識を一つにできるし、チームプレイをするきっかけにも出来るし、酒も飲めた。まさに一石三鳥ってことだぜ!」

 多少違う目的が混じっているが、この集会がタートルズの意識を変えたことは間違い無い。その証拠に、後半戦が始まってからは選手から優勝と言う単語を耳にするようになった。メイドも、騒霊も、蓬莱の姫からも。
 それからは早朝練習に参加する選手が増えた。チームプレイを意識し、繋ぐ打撃、走塁をする選手が増えた。監督の意思を汲み取る選手が増えた。
 元々能力の高いチーム。これに基本であるチームプレイが加われば、優勝しないわけがない。

 タートルズの選手達は全員が常任離れした実力の持ち主。しかし彼女達にもまだ知らない事、わからないこともある。この異変は彼女達にそれを学ばせているような・・・これは考えすぎだろうか。
 ただ、彼女達はこれからも、我々を楽しませてくれる。これだけは変わらないだろう。

(尚、選手顔写真は兎虎がいかがわしいアングルの写真を撮りすぎて粛正された為無掲載です。ご了承下さい)

あとがき
某チャットの罰ゲームにより書いた特別編。以来主は安雲映師さん(天子、輝夜担当絵師様)。
やっぱり総集編というだけあって長くなった。悔いはない。
この時期から掲示板の字数制限に頻繁に引っかかるようになった。文章量を減らしたコラムも数知れず・・・
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