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蛙亀の歩 第五回 『フロッグスの新星』

 幻想郷リーグ四戦目は、フロッグスが大差で全パを下した。
 打っては主砲、神奈子が4打数4安打の大暴れ。また、下位打線だけで4点をもぎ取る等、文や勇儀の不調をカバーする活躍を見せた。
 投げてはそれほど注目されていなかったパルスィが完投。2本のホームランを浴びたものの被安打は4本。何よりも奪った三振は8個。この結果は誰も想像していなかっただろう。

■転機となったホームラン

 二回、カブレラに投じた内角のストレートは高く高く弾き返され、レフトスタンドに落ちた。
「初回、私は三人で抑えて、チームは先制した。これで波に乗ったところをあっさり打たれて……妬ましかったわ。私のボールは、あんなにも力が無いものなのかってね。けど、あのホームランで逆に力が抜けた。私らしい、いやらしい投球ができたと思う」
 直球との球速差44km/hのスローカーブを自在に操るピッチングを『いやらしい』と表現するパルスィ。相手からしてみれば、スピードのあるストレートや高速スライダーと逆に遅いパームやスローカーブが制球よく投げ込まれてくるのだ。遅い変化球で目を慣らされた後に直球を投じられれば、球速差に惑わされてとても打ちづらいことだろう。
 カブレラに打たれたのは内角のストレートだった。自らのピッチングを無視して漫然と投げてしまったから、スタンドに運ばれてしまった。パルスィは即座に理解し、多少の試行錯誤の末、結論を出した。パームとスローカーブに目を慣らせて、ボール気味の速い球で抑える投球。
「三回の連打と四回のホームランで、どのコースにどういう球を投げてしまうと打たれるかがわかったの。もう誰にも打たれる気がしなかったわ」
 五回以降のパルスィには全パの誰もが手も足も出ず、パーフェクトに抑えられてしまう。終わってみれば、パルスィは被安打4本に奪三振は8個。完璧すぎるピッチングだった。
 特筆すべきは二打席以降のカブレラへのピッチング。緩急を最大限に生かしたピッチングで、残り打席を全て空振りの三振に抑えた。

■首脳陣を困らせる内容

 パルスィはこの試合後は中継ぎ待機するつもりだったようだ。というのも、フロッグスの弱点は中継ぎ陣。練習試合で崩壊したように、信頼して任せられるバックが少ないのが現状だ。
 逆に先発陣は迫力十分。練習試合やペナントレースで大活躍した天子や幽香、多彩な変化球を操るさとりがいる。これから試合数も減ってくる為、先発陣の中から誰かを中継ぎ待機させる必要があった。
 それに白羽の矢を立てられてしまったのがパルスィだ。パルスィは勿論、先発として残る選手や自身への信頼の無さを妬んだ。
「タートルズのメランコリー(メディスン)のように、初めは全然注目されていなかったのにいざ投げさせてみたら凄い活躍をした妬ましい選手はたくさんいるでしょう? 私だって、やればできるってことを証明したかった。それだけよ」
 パルスィと同じような立場の選手だったメディスン。だが彼女は初先発時から好調を維持し、シーズンでは負けなかった。ポストシーズンでも永琳の代役を十二分に務め、タートルズの優勝を影から支えた。
 メディスンにできたのだから、自分だって――という妬みがあったのだろう。嫉妬心を操る橋姫は、己の心をピッチングで表した。
「この成績なら、そう簡単には私を中継ぎに落とせないでしょうね。次また先発したときには、私を侮っていた連中に嫉妬の炎を見せてあげるわ」
 未だ確約はしていないものの、先発として登板する足がかりを掴んだ。今回の好投を励みにし、パルスィは次戦に挑む。

あとがき
はじめダラダラ中盤スイスイ後半のんびり。最近タイトルやサブタイトルがなかなか決まらなくて困る。
メディにしろこの娘にしろ、序盤全然注目されていない選手がよく活躍するケースが目立つ。
僕のBBHでも能力値が一番低い小嶋きゅんが五回までだけどきっちり抑えてくれるし。って話がそれた。
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