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その日、世界は――

 修学旅行の楽しい時間は、それがぶち壊した。


「おい、あれなんだ?」
 隣で先生の指示を待っていた友人の声に釣られて、僕は空を見上げた。
 晴れと言うには雲が多く、曇りと言うには青空の広い朝の空に、それはあった。
 あれは、なんだろう?
 飛行機? いや、それはない。近くに空港も無いのに、見えるそれはやけに大きい。
 デザインもそう。飛行機の翼や尾翼も無い。あれは、まるで円柱状のあれは飛行機と言うよりは・・・
「み・・・ミサイルっ!?」
 誰かが叫ぶと、生徒は全員パニックに陥った。先生も同じだ。
 僕もまた、半ば呆然とした面持ちでそれを見つめていた。
 ミサイルはどんどん大きくなっている。つまり、こちら目掛けて落ちている、ということ。
 ああ、これで、人生も終わりか――
 僕の心の冷静な部分はそう告げて、
 いやだ、まだ死にたくない。まだ東方野球も完結していないのに――
 僕の心の大部分は絶叫した。しかし、生と死の瀬戸際で東方野球が頭によぎるとは、僕もなかなか大物だ。
 と、ミサイルは僕らの上空を通過し、僕らのいる田舎の宿舎ではなく、市街地へと一直線に落ちていく。
 そのとき、暴風が僕らを襲い、同時に爆音も響いた。
 それがミサイルが通過した時の音と風だと気づくのに時間はかからなかった。
 暴風で僕らは一人残らずよろめき、爆音で一人残らず耳を塞いだ。
 まるで鼓膜を引きちぎってしまいそうな爆音。これがミサイルの脅威か・・・
 それが収まったとほぼ同時に、ミサイルは市街地に建っている一番大きなビルを、直撃した。
 一瞬、赤い赤い赤い赤い爆発が見えて。
 僕らの視界は、おそらくミサイルが発する白い光に埋め尽くされた。
 誰かが何かを言っても聞こえない。聞こえるのは爆発音。
 誰かが何処かへ動いても見えない。見えるのは白。
 鼓膜も視力も心も命も引きちぎってしまいそうな白が終わるのに、そう時間はかからなかった。
 僕は音も光も終わった時、恐る恐る瞑っていた目を開く。
 市街地は、灰燼と帰していた。生きている生物などいない、死の町。核の猛威。
 僕は何か嘆きの言葉を紡ごうとして、これまで感じたことのない気持ち悪さに襲われた。
 気持ち悪い。立っていられない。胃の中の物を全て逆流させると、嘔吐物は真っ赤に染まっていた。
 マンガや資料でしかみた事の無い、核の脅威・・・それを、身を持って体験した。
 地面に横たわり、僕は視界が暗くなっていくのがわかった。
 同級生は、どうしているだろう? 生きているのだろうか? それとも、皆死に絶えてしまったのだろうか?
 誰かが僕を揺さぶっている。ああ、誰かは生きているんだ。よかった。
 ほっとした僕は、凄まじい眠気に襲われた。
 ここで寝たら死ぬとわかっているけれども、瞼は重く抗いようがない。
 僕は――永遠の闇に取り込まれて――




 たらら~ら~ら~たらら~ら~ら~たらら~ら~ら~たらら~ら~ら~♪


 目覚まし時計の奏でる調子外れなメロディで、目が覚めたんだ。


     ♪


虎兎の今日見た夢でした。夢でよかった。マジで。
昨日の人工衛星だかミサイルだかの誤報で驚いた結果がこれだよ!
自分ね、とりあえずシチュエーションで夢だと気づいてよ・・・もう修学旅行は終わってるんだし、ねぇ?
起きた瞬間、「夢かぁ・・・」といって本気で胸を撫で下ろしたのは内緒。

レス返信~
>GUYSTさん
そうでしたか、それは失礼しました・・・
僕のブログは東方野球ネタが結構含まれたりするので、ちょっとその点はご容赦をば。
こちらからもリンクします。これからよろしくお願いします~。
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