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ありがとう、さようなら

我が家ではペットを飼っておりました。
それは、イタチの仲間のフェレットという動物です。
こいつが家へやってきたのは九年前でした。
当時の僕(小学校三年か四年)は動物が苦手で、フェレットがケージの外に出ただけで逃げ惑っていました。
無理も無いでしょう。その頃のフェレットは赤ん坊でした。すぐに興奮し、ひっかくわ噛み付くわ噛み千切るわ。世話をしていた母の手に生傷が絶えなかった事を覚えています。
僕は痛いのが嫌いで、そういったフェレットの行為がとても恐ろしいものに見えたのだと思います。
ですが、中学校に入る頃には僕の動物嫌いもほとんど治りました。毎朝フェレットの首の後ろをくすぐって興奮させて、狭い家の中で追いかけっこしていました。家族にはすごく迷惑だったことでしょうね。
そんな、バカで運動神経が凄くてずる賢くて色んな物を食べて腹壊したりして可愛くてもふもふで細長くて可愛くて可愛くて愛らしい我が家のフェレット。


そのフェレットが、昨日息を引き取りました。

一年か二年ほど前から、フェレットに異変が。もふもふだった毛がみるみる抜けてしまったり、下半身が立たなくなってしまったり、今まできちんと守っていたトイレを守らなくなってしまったり。最近は動く事も稀で、ず~っと寝たきり生活を送っていました。
理由は、肝臓に腫瘍ができてしまったからです。肝臓の腫瘍が沢山できてしまい、それらが繋がって肝臓を圧迫してしまい、肝臓に水が溜まってしまうという症状も出てしまいました。
もし水が溜まりすぎて肝臓が破裂でもしてしまったら、体にとって有害な胆汁が体内に充満するのです。それイコール死です。
お医者さんもそれを防ぐ為、肝臓から水を抜いてくれていたのですが……暫くすると、多すぎる腫瘍が肝臓の中で膜を作ったらしく、水も抜けない状況に。
すると今度は肺に水が。そうなればもちろん呼吸ができません。その為急遽酸素室をレンタル。人間の未熟児が入っているケースみたいなアレです。
これで呼吸は落ち着いたのですが……このとき既に、肺が片方潰れていました。本当に、いつ旅立ってもおかしくない状態だった。
なのにコイツは、四日間も頑張りました。そして昨日、とうとう力尽きたのです。
小説や漫画でよく見られる、眠るような最期。フェレットは、まさにそのような最期でした。様子を見て、大丈夫、まだ呼吸してる。そして目を離して、戻したら既に……
実は昨日は、フェレットの9歳の誕生日でした。まるで、昨日が自分の誕生日だと知っていて、それまで頑張ろうとしていたみたい。
また、没した時間も午前9時ごろでした。9歳の誕生日の9時に旅立つなんて、狙っていたのかな。
そこまで頑張らなくて、良かったのに。本当に苦しかったら、もう楽になっても良かったのに。

昨日の内に、フェレットの葬儀を行ないました。市内のペットの供養をしてくれるお寺に頼んで、お経と火葬をしてもらいました。
お寺の住職さんが仰った一言一言が涙腺に突き刺さりました。『逢えて良かったと思えるように』とか、『最期のお別れをしてあげて下さい』とか、もう反則ですよ。
その時、火葬もしてもらいました。すると、肝臓が燃え残っていました。それは頭蓋骨よりも大きな肝臓。コイツはこんな物を体に入れていたんだ……
ところで火葬ですが……僕には、これが拷問に思えました。
コイツはこんなに頑張って、戦っていたのに、死んでからもまた燃やされるなんて、そんなの可哀相だ。
できるなら、このままの姿で葬ってあげたかった……この願いは、はたして傲慢なものでしょうか?

お骨はちゃんと持ち帰り、今は家に置かれています。我が家には仏壇など無いので、花と共に机に置いてあるだけですが。
それを見るたびに、フェレットとの思い出が蘇り、袖が濡れてしまいます。
フェレットとの生活は本当に楽しかった。時には噛み付かれて血を出した事もありましたが、でもいつも元気で可愛くて、そんなフェレットと過ごした日々は何にも変えられないものでした。


ありがとう。ゆっくり休め――。
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